to you .4 (ページ27)

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｢あーぁ。汚れてしまったなぁ…｣

胸元めがけて真っ直ぐ手が伸びてくる

｢おまっ！なにすんねん！やめろや！｣

｢なにって、洗濯せなあかんやろ｣

それもそうかと変に冷静になってシャツのボタンが開かれるのを待つ

｢んふっ…素直やね…｣

腕が袖から抜けると口の周りに付いたクリームをペロッと舐め取った

｢おい…｣

さすがに、男同士でそれはキツいて…

そんな言葉を発する隙もなく、口の周りや鎖骨に落ちたクリームは綺麗に舐め取られた

｢甘…｣

恍惚とした表情を浮かべると、俺が食べきれなかったケーキを口に含む

その間にベトベトになった口周りを拭うと

その行動にまた目の色が変わる

やばい。悟ったその瞬間

顎を掴まれ、口が塞がれる。その動きに合わせて流れてくる甘さに顔が歪む

拒むように口を閉じようとしても、舌が入り込んできてこじ開けられる。

その動きが止まることはない

息が苦しい、もういっそ、この動きに身を任せた方が楽なのではないか。

強ばっていた体の力を抜くと、スっと離れていく唇が銀色の糸を引いた

｢ん…。今日はこんなもんやろ…。｣

｢は…？｣

｢また明日な。good night♪｣

自分の身に起こったことを飲み込めないまま、身体の重さを感じ、まぶたの裏へ意識を逃がした