検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:16,882 hit

落し物預かり所 〜黒・緑〜 ページ1

「財布落としたんですけど」
「傘を忘れて」
「イヤリングなくしたの」
「カバン!大事な書類が入ってるんだ!」



「無くした日時と場所、物の細かな特徴をお願いします」



そこそこ大きな駅やから、そこそこ忘れ物もあるし、そこそこ人も多い



「もう無くさないでくださいね。お気をつけて」



そう告げた時、入れ替わりでやってきたのは常連さん



「すんません。財布、届いてますか?」


「届いてますよ」



財布やらスマホやら家の鍵やら、大事なものは全部1回ここを通ってから家に帰ってるんじゃないかと思う。



「あ、俺のや」



おかげで彼の持ち物は覚えてしまうし、彼も財布なんかを買い替えると、わざわざ見せに来るようになった。



「もう無くさないでくださいね」


「いつもありがとうございます」



と言ってまた近いうちに来るのが彼なのだけれど

.2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
26人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:時音 | 作成日時:2021年2月15日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。