煉獄さんはむつかしい

37話 ページ38

『……とりあえずお風呂は千寿郎くんで

………包帯は何度かは洗って同じのを使うらしいから私が包帯洗うね。』





杏寿郎に睨まれながら恐る恐る言う。

…………これは変なこと言ってないよな…？






杏寿郎が睨むのをやめたので大丈夫そうです。よかった！



『千寿郎くんもそれでいい？』


「はい！A議長！」





あ………それ。
…まだ続いてたんだ(言い出しっぺ)





『うん！はい！

食事だけど！

杏寿郎にはつきっきりでご飯を口に運んであげなきゃいけなくて。』




あーんってする動作をしながら言う。




「そ、そんな世話を焼いて頂かなくても大丈夫だ！！！」




ちょっと焦った様に言う杏寿郎。



確かにちょっと恥ずかしいよね


まあ、でもこれしのぶちゃんに絶対しろって言われてんだよ。

諦めてください！






『だめだよ。だって君指砕けてんじゃん』

「いや！大丈夫だ！」





『そしてこれは何故か、しのぶちゃんから私が毎回するようにと命令を受けております。』




頑なな杏寿郎を無視して言い、

ね、だから諦めてねっていう目で杏寿郎を見ると






「…………胡蝶…」



みるみる表情が青ざめていく杏寿郎が呟いた。

青ざめられるとなんか悲しいんですけど。





『…千寿ろ……煉獄副議長もそれでいい？』

「はい！A議長！

……しかしそれでは議長の負担が大きいと思います。食事は私が作りましょうか？」




『あー…だったら私は夜だけ作りましょう。それ以外よろしく。』

「はい！A議長！」









…………………かわいい。料理男子モテるよ…！



杏寿郎も料理(マジ出来ない)男子だからモテるのか………。




それからたくさん話し合いをし

包帯を新しいのに変えるのは一週間に一回、

入浴の順番は煉獄兄弟からの私。で時間は晩ごはん食べたあとの8時30頃から。

掃除は私、洗濯は千寿郎くんになり、(最初は私が洗濯だったけど、何故か杏寿郎にとても反対された)


あと、隙あらば動き回ろうとする杏寿郎を日中見張る係などが決定した。





　




昼ごはんを千寿郎くんが作ってくれている間、杏寿郎に声をかけられた。





「A。冗談でも男と一緒に風呂に入るなどと口に出してはいけないぞ‼


…………今後一回でも言ったら本当に一緒に入ってしまうからな！」






分かったか？と笑顔で杏寿郎は言いました。

笑顔で言われるとすごい恐怖でした。

怖かったです。

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