金曜日、私は先輩のもの２【名前変換オリジナル】

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私の中学生時代は特に何も無くて、幸せに暮らしていたってお母さんが言った。

でも、本当なのかな…本当の私ってなんだろう


本当はどんな子だったんだろう私




お母さんからはお父さんは事故で亡くなったって聞かされたけれど、親戚の噂によるとお父さんは不倫した挙句お母さんと当時14歳だった私を捨て、不倫相手とどこかへ逃げたそうだ。



お父さんの事は何も知らない


でもきっと、いいひとだったんだろう…









和真「麻倉さん？」




「あ、先輩…」



和真「大丈夫？顔色悪いけど…もしかしてまだ体調悪い？」




「ああ、だいじょ…ぶぇくしょん！！」




女の子とはとても思えない大きなくしゃみをしてしまった。




和真「も、もしかして風邪ひいた？」



「…雨の中走ってきたからか」


和真「…お風呂入っていきな」





「そ、そんな…」





和真「いいから」






もしかしたら城田先輩知ってるのかな
うちの親が酒飲みで私はほぼ1人で生活していること

お風呂もまともに入ってなくて、シャワーだけの毎日





…知らなくていいのに









和真「あれ？」







「ん？」







帰り道を歩くと、そこに見覚えのある影が見えた。






貴斗「美琴！！」



「貴斗…！？」





う、嘘！城田先輩と貴斗は犬猿の仲…まずい！






和真「…」






お、怒ってる





貴斗「美琴濡れてね？」



「雨がさっき降ってて…」





貴斗「あんた、美琴に何してんだよ」





和真「…」





「や、やめてよ貴斗…」

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