金曜日、私は先輩のもの２【名前変換オリジナル】

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「…ぐすっ」






私は急いで学校の外へ走った。
委員会も、サボって

何もかも見ないよう消えてみせた







「もう…いや」






城田先輩と…一緒にいたかった。

先輩の隣で、きっと素敵な出会いを話したかった。






人の目が気になり、両手で目を覆う

何も見たくないし、見られたくないから




手の甲をスルスルと通る涙に、悲しくなった。
泣きたくなかった。




まるで認めるみたいだ








いや、もう認めたくなくても私の心には
城田先輩がいるんだ









いつからか気がついた
私は先輩が…好きなんだ。



私を支えてくれる先輩も、クールなのにたまに可愛い先輩もう…全部全部独り占めしたかった。








こんな私…









春樹「…美琴さん？」




「！…春樹」




校舎からちょうどでてきた春樹に出くわしてしまった





真っ赤な瞳にボロボロな顔
見られたくなくて下を向いた。






春樹「…大丈夫ですか？」




「う、うん」




大丈夫…って言いたかったけど
そんな声も出てこない





春樹「一旦、ここ離れましょ？」






私と春樹は近くの公園のベンチに座った。


涙が止まらない私に春樹は困った顔をしない




春樹「美琴さんの泣き顔、初めて見た」



「…そうだっけ」




春樹「俺と1年くらい前にバイトで知り合って、美琴さんは最初からみんなに明るくて、すぐ仲良くなれた」




まるで昔話のように春樹は話し出した。





春樹「美琴さんは失敗ばかりの俺をいつも冗談言って笑わせてくれた」




「…大したことじゃないよ」



春樹「いいや、俺にとって美琴さんは大きな存在なんですよ」









春樹「だから、俺にも頼ってください美琴さん」

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