江戸川コナン 102 ページ6
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(……すげえ)
それからAは丁寧に1人ずつ気を失わせ、しまいには鞄から麻酔銃を取り出して眠らせ、数を減らしていった。
暗闇の中光るように見えるAの紅い殺気に満ちた目にコナンは思わず息を呑む。
流石組織の一員と言えるほどの無駄の無い動きに、コナンは1人佇んでいると紅い目がこちらを向いた。
いや、正確にはコナンの後ろを見ていたがこの時コナンは気が付かなかった。後ろからコナンに向かってバットを振り上げている男に。
「危ない!!」
「へ?」
ドカッ!!
鈍い音と共に反射的に閉じていた目をコナンはそっと開けると、いつの間にかAが目の前に出て身代わりになっていた。
「Aお姉さん!!」
咄嗟の事で受け身を取れなかったのか頭を強く打たれ、フラリと前に崩れるA。
「くそっ!!」
コナンは瞬時にベルトからボールを射出し、キック力増強シューズでAを殴った男の顔面にボールをぶち当てた。
男が倒れたことを確認して慌ててコナンはAに駆け寄ると、Aは倒れそうな所で片足を1歩前に出して踏みとどまり、最後の1人を麻酔銃で撃っていた。
「ごめんなさい俺がもっと周りに気をつけていれば……」
「……コナン君」
「な、なに?」
「ケガは無い?」
「うん無いけど……」
「……そう、良かった」
いつの間にか瞳が元の色に戻っていたAは、コナンの頬を撫でてふにゃりと笑うと、コナンに覆いかぶさるように意識を失った。
「っAお姉さん!」
(くそっ救急車……いや、仮にでも組織の人間だから病院は不味いのか……?とりあえず警察を呼んで……)
ぐったりとコナンにもたれかかるAを、コナンはゆっくりと横たわらせて携帯で警察を呼んだ。
(これでこの男達は大丈夫か。そして次は……)
再びコナンは別の所に電話をかける。
「あ、もしもし博士?俺だけど至急ビートルで迎えに来てほしいんだ。場所は……」
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相変わらずの亀更新。
ここまで続けて読んでくださってる方にはほんと感謝しかありません。
スマホのメモ帳に思い付いた話を書き留め、後日パソコンで文を整えながら毎回文字数がギリギリになるまで書いて投稿しております。
こんな作品でも、引き続き読んでいただけたら嬉しいです。
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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時