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ベルモット 120 ページ24

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「えっこの格好で乗るの?」


飛んできたヘルメットを慌ててキャッチしたアイラは、ドレス姿の自分を見てベルモットに問う。
ドレスを着てバイクに乗る人なんて見たことがない。


「すぐそこまでだから問題ないわよ」


(いや、問題大ありでしょ…)

せっかくセットしてくれた髪も崩れそうだ。
反論したい気持ちを吐き出すようにため息をついて、アイラは大人しくベルモットの後ろに跨った。





**



「すぐ終わるからそこで待ってなさい、逃げるんじゃないわよ」

「はーい…」


ベルモットの言った通り数分で大きなビルに着いた2人は、着替えるのか化粧室に入っていったベルモットを見送って、アイラは近くにあった椅子に座った。

わざわざ自分をドレスに着替えさせたって事はとてもオシャレなレストランにでも行くのだろうか。

(あー本当だったら今頃零と晩ご飯食べに行ってたのになぁ)

本日何度目か分からないため息をつきボーっとしているとベルモットが戻ってきた。
さっきのバーのウエイター姿からセクシーなドレスに変わっている。


「おまたせ、着いてらっしゃい」


ベルモットはやはり何を着ても似合う。流石ハリウッド女優といった所か。さっきのウエイターといい服に着せられてる感じが全くしない。

そんなアイラをよそにベルモットはツカツカとエレベーターに乗り込んだので慌てて付いて行く。
よくそんな高いヒールで歩けるもんだ。

2人の乗ったエレベーターは他の階に止まることなくどんどん上へ上がっていき、最上階で止まった。

扉が開くと、この階は全てレストランになっているらしく、入口でおしゃれな店員さんが待っていた。


「お待ちしておりました、こちらの席へどうぞ」

「ありがと」


予約していたのかそのまま店員に誘導され、指定されたテーブルに座る。
窓側の席だったので夜景がとても綺麗に見えた。

美しい景色をボーっと眺めながら、アイラはどうせなら零とここに来たかったな、なんて思う。
零にもこの景色を見せてあげたい。


「さて?私に色々聞きたいことがあるんじゃなくて?」


いつの間にか勝手に頼まれていた料理がテーブルに並んでおり、それを食べながらベルモット自ら本題に入った。


「……その前に。いつ日本に帰ってきてたの」

「んー…1週間位前かしら」


1週間前ならアイラはアジトに行っていなかったから気づかなかったのも仕方がない。

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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時

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