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おつかい 107 ページ11

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ある日、良く晴れた昼過ぎのこと。
Aは零が作ってくれていたお昼ご飯を食べ、手が空いたので少し早めに洗濯物を取り込もうとベランダへ出た。

取り込むにはまだ早いんじゃないか?という時間帯だが、天気が良いので洗濯物はすでにキレイに乾いていたし、やらなければいけない事は早めに済ませておきたいタイプなのだ。


「こんにちは、いい天気だね。

明日天気悪くなりそうなの?ありがとう。

えー?そうだな……あっここから少し西に行った公園に木の実が沢山生ってる木があったよ」


傍から見たら独り言を言っている様に見えるが、ベランダに出るなり待ってたかのように集まってきた鳩たちと会話をしながら一つ一つ背伸びをして洗濯物を取るのがAの日課になっていた。


「あ、君は久しぶりだね。えっ?少し離れた公園でお爺さんがパンくず投げてるって?
ならほら、皆こんな所に居ずに早く行かないと!無くなっちゃうよ?」


そう言うと一斉に飛び立っていく鳩たちをAは見送る。
最近は能力のコントロールも上手くなってきたので、なまらないようにこうやってたまに能力を発動させて動物とお喋りするのだ。

まあまだ能力を上手く扱えてないと思っているジン達には悟られないように気を付けているが。
……ほら、動物と話せると知ったら任務に動物を使わせたりしてきそうだし。それは絶対に嫌だ。

そうこうしている間に洗濯物を全て取り込み終え、床に座って服を一つ一つ畳んでいるとテーブルに置きっぱなしになっていたスマホが鳴り出した。
零からだ。


「もしもし?」

『あーA、悪いが僕の机に書類の入った封筒が無いか見てくれないか?』

「封筒ね、了解」


スマホ片手に零の部屋を覗くと、零が言っていた通り机に封筒がポツンと置いてあった。


「あったよ」

『やっぱりかぁ……』


はあ……とため息をつく零に急ぎの書類だったの?と聞くと今からする会議で使うんだ。と教えてくれた。
零にしてはそんな物を忘れるなんて珍しい。


『大事な書類だったのに俺としたことが……。かといって取りに行く暇も……』

「持っていこうか?」


電話の向こうでブツブツと呟きだした零に1つ提案を出す。
Aだって少しくらい零の役に立ちたいものだ。


『えっAがか?』

「うん。警察庁?」

『いや、今日は警視庁だが……。
あーー分かった、すまないが持ってきてくれるか?』

「うん。任せて」

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ふゆな(プロフ) - 初めまして!素敵な作品をありがとうございます。これからも頑張ってください👊🏻💗 (2022年5月4日 3時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - さちさんコメントありがとうございます!これからも定期的に更新していくのでよろしくお願いします! (2019年8月8日 14時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02606fd336 (このIDを非表示/違反報告)
momoryu(プロフ) - ベルモットさんありがとうございます!初コメントで感動してます。これからもちまちま更新していくので見守っていただけたら嬉しいです。 (2019年6月24日 19時) (レス) id: 0d68fcd700 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。夢主人公が黒の組織絡みだったり、好みの小説でした (2019年6月24日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:momoryu | 作成日時:2019年6月17日 10時

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