42話 ページ42
「よし、出来たっ」
私でも作れる、茹でるだけのうどん。
そこにめんつゆをぶっかける。
テレビをつけると朝つけた時よりまだ見てられる番組が何個かやっている。
〜♪
食べ終わろうとした時、電話が鳴った。
「誰だろう…」
携帯を開くとそこには「光くん」と表示されている。
急いで通話ボタンを押すと元気な声が聞こえる。私まで元気になりそう。
「光くん、どうしたの？」
「A！今、大丈夫なんだぜ？？」
「うん、大丈夫だよ。そっちはお昼休みの時間かな…？」
「そうなんだぜ！友ちゃんと創ちゃんと一緒にお昼ごはん食べてるんだぜ〜〜」
「そうなんだ…！ゴホッゴホッ…」
「Aさん、風邪引いたんですか？」
「まあ、ちょっと、ね…」
「オレ、今すぐAのとこ行くんだぜ！」
「光、ダメだってば。って、ダッシュしようとするなよ！！」
「え〜〜、友ちゃんのいじわる…」
「友也くんの言うとおりです。光くん、今日は行くの辞めにしたほうが良いと思います。明日になったらAさんの風邪治ると思いますし！」
「創ちゃんまで…」
3人の会話を聞いているとつい笑ってしまう。
「A？」
「熱さがってきたから大丈夫だよ。楽しみにしてるね」
と、私が言えば光くんの喜ぶ声が聞こえる。
Aさん、無理してません？という創くんと友也くんの言葉に大丈夫だよと返す。
だが、創くんと友也くんの言う通り少しだけ無理しているかもしれない。うつさないためにも本当は断るのが優しさなのかもしれない。
だけど、光くんの落ち込んだ声に私は弱い。
ついつい、良いよなどと言ってしまう。
少し話して電源を切る。
うどんの入っていた皿を片付けると、部屋に戻ってベットに寝転がった。少しでも熱を下げるためだ。
「熱出すと、人肌恋しいなんて本当だったんだな…」
続く (更新停止中)
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あいらいす(プロフ) - コメント失礼します！わたしはみつる推しなのですが、なかなかメインのモノがなく…こちらやっと見つけて読ませていただいたのですがとてもキュンキュンしました(*´-`*)めちゃくちゃ感動してます…！続き楽しみにしてます！頑張ってください☆ (2016年5月7日 23時) (
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作者名：柚日 | 作成日時：2016年4月23日 0時
