27話 ページ27
「やっと来た」
保健室の扉を開くと、そこには佐賀美先生は居らずあんずちゃんただ一人が居た。
「Aちゃん、Ra*bitsにであえて、ここのたくさんの個性様々なアイドルにであえてよかった？幸せ？」
保健室の扉を閉め、お互い隣のベットに向かい合って腰かけて座るとあんずちゃんはそう聞いてきた。
答えはもちろん決まっている。
「もちろん良かったし、私、とてつもなく幸せ。これ以上幸せはないんじゃないかってくらいに。」
「それなら良かった」
「でもね、それと同じくらい不安なの。自分の髪の毛を見るたびに、好きだと言われる度に、いつかこの人たちも私を裏切ってあんなことするんじゃないかって…」
「あなたはたくさん酷いことされたわ。
そんな時あたしに出会った。あたしはあなたに好きだなんて言わなかった。あなたはあたしのことを友達だと言ってくれたわ。あたしも本当に思っている。大切な友達だわ。
あたしはあなたにアイツらみたいなことをしたかしら…？」
必死に首を横にふる。
あんずちゃんは酷いことなんてなんにもしなかった。逆にそれがこわい時だってあった。
あんずちゃんと出会って数年、罵倒されたりするようなことは一度も無かった。喧嘩はあったけども。
「しない人だっているのよ。世界は広いの。このアイドル科の人たちがあなたに罵倒を吐く…まあ、一部の人達のは愛ある助言みたいなものだから…。
けれどあなたになにもしていないわ。不安になる気持ちも分かる。だけどね、信頼してもいい人はたくさんいるの。暴言を吐くような人と同じくらい、いや、それ以上に。
だから、心配しなくていいの。みんなに心配かけるのが嫌ならあたしに心配たっくさんかけなさい。あたし、Aちゃんの全部受け止めるから」
「あんずちゃん…」
私はあんずちゃんに白い封筒の話をした。
そうしたらあんずちゃんは一人で「あー、なるほどね…」とぶつぶつつぶやいていた。
私が話終わり、数秒あんずちゃんは何か考え込んでいるような様子だった。
顔を上にあげたあんずちゃんはこう言った。
_ねぇ、呼び出そうよ、そいつら。
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あいらいす(プロフ) - コメント失礼します！わたしはみつる推しなのですが、なかなかメインのモノがなく…こちらやっと見つけて読ませていただいたのですがとてもキュンキュンしました(*´-`*)めちゃくちゃ感動してます…！続き楽しみにしてます！頑張ってください☆ (2016年5月7日 23時) (
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作者名：柚日 | 作成日時：2016年4月23日 0時
