25話 ページ25
「どうしよ…学校行きたくない…」
学校に着く頃、私はまた頭を悩ませていた。
今日は私が見るユニットの朝練は無い。
私以外にとっては不自然なくらいだろう、突然私が担当から外されているのだから。
文化祭が、ハロウィンのお祭りが終わるまでの辛抱だ。
大切な行事であることはあんずちゃんから耳にたこができるくらいには聞いている。
それをすべてあんずちゃんに任せるのは私だって嫌だ。嫌だが、周りを巻き込みことはもっと嫌なのだ。
わがまま。ほんとその言葉が似合う。
もしかしたら、黙ってることで余計迷惑かける可能性だって無くもない。
Ra*bitsのメンバー全員にはメールを送っておいた。
『諸事情があって少しの間練習を見ることが出来ませんのであんず先輩にお願いして頂くうよろしくお願いします。いきなりのことになって本当にごめんなさい A』
はぁ…。ため息しかでない。
私がいる1−AにはRa*bitsの友也くんと創くんがいるのだから問い詰められるに決まっている。
私がRa*bitsの立場なら少なからず「どうして？」とは聞くだろう。でも今のこの状況では何も話せないし話したくない。
〜♪
電話が鳴った。急いで開くと「あんず」と表示されていた。
急いで出ると「ねぇ、Aちゃん、放課後話があるの」とあの時と同じトーンであんずちゃんは話した。
私は、思わず「うん、わかった」と答えていた。
あの時の私を知っているあんずちゃんなら勘づいたんだろう。それをみんなの前で私に問い詰めないのはあんずちゃんの優しさなんだろう。
1-A と書かれた札が掲げられた教室のドアをひらく。そこには、友也くんと創くん以外のクラスメイト達が居た。
「A…」
「Aさん…」
名前を呼ばれ後ろを振り返ると暗い顔をした創くんと友也くんがいる。
「2人とも…あ、光くん…」
2人の後ろに隠れていたのは光くんだった。
「に〜ちゃんは遅れてほしくないから無理を言って教室に行ってもらった。A、なんで、急に担当から外れるなんて…」
「そうですよ！今までのAさんなら、ほとんどすべてぼくたちの目を見て声で話してくれました。でも、どうして、今回はメールなんですか……」
「ごめんなさい…」
謝ることしか出来なかった。変に言って心配かけるようなことなんて、私には出来ない。
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あいらいす(プロフ) - コメント失礼します！わたしはみつる推しなのですが、なかなかメインのモノがなく…こちらやっと見つけて読ませていただいたのですがとてもキュンキュンしました(*´-`*)めちゃくちゃ感動してます…！続き楽しみにしてます！頑張ってください☆ (2016年5月7日 23時) (
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作者名：柚日 | 作成日時：2016年4月23日 0時
