[オリジナル]死神に恋をした

episode 14 〜過去〜 ページ16

悠里


死神「お前は生きたいか?」


悠里「当たり前じゃんまだ俺結婚してないもんっ♪」


死神「そうか。なら…」


待って!?この死神俺の言ったこと軽くスルーしたよね!?いくらなんでもあの優しい悠里くん怒っちゃうよ!?


…なんて考えはユウの一言で吹っ飛んだ。


死神「死神になるか死神の手伝いをしろ。生きたいのならばな…」


悠里「……は?どういうこと?」


死神「そのままの意味だ。だが1つ良いことを教えてやる」


悠里「…なに」


死神「お前は死神になれ。そして死神として生きろ。」


悠里「あのさ。死神の手伝いをするのって俺は、人間でいられるのか?」


死神「あぁ。だが、それはお前にとってかなりの苦痛を伴うぞ」


悠里「なんでだよ」


死神「よく考えてみろ。死神の手伝いは魂回収だ。ということは当然知り合いの魂を回収しなければならないときが来る。お前はそれが耐えられるか?」


無理だ。母さん達の魂回収なんて…しかも何人もの亡くなった人を見なければならないなんて耐えられない


悠里「無理だ…。で、でもさだからって死神にならなくても…」


死神「あぁそうだよ。でもお前は生きたいと言った。お前はそんな簡単に自分の考えを変える奴なのか?俺はそんな風には思わなかったけどな」


コイツむかつくっ!!


悠里「じゃあ聞くけどよ俺はもう死んだんだろ?ならどうやって生き返らせるんだよ。1回死んでるのに」


死神「そんなことか。そんなの記憶をいじればいい。どうせ長くは覚えていないのだから」


無茶苦茶だな全く…


悠里「ま、これも何かの縁だろうし死神になってやるよ!!」


死神「そうしたら家族ともう会えないんだぞ?いいのか」


悠里「あぁ。すぐにでも死神になってやる」


死神「了解した。」


〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜


これが、俺とアイツの出合いだよ。


記憶が曖昧だからざっとだけど。


次からは俺が死神になってからの話だ

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