▼第五章 胡散臭い男とイケメン君 ページ25
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「Aっ！？」
佐久間の目の前で、パタンと襖を閉じる音と男の背中。
何を企んでやがる！ と睨んだのも束の間、軽くなってしまった身体は簡単に腕を引かれて隣の部屋へと連れ込まれた。
「なにすんだよっ！？ 離せっ！」
後ろ手を掴み上げられ、ざらつく土壁にドンッと押さえ付けられた。
痛てぇな。薄ら滲む視界で部屋の中を探る。
「君さ、男の子だよね？ なんで女装してんの？ 何が目的よ？」
「っ、」
肩に乗った男の顎と、ふぅと耳にかけてくる息にブルっと身震いした。
なんでバレた？ 佐久間、結構いい線いってると思ってたのに！
「なんでバレたのかぁ。それはね、臭うんだよプンプンとさぁ。お前、鬼だよね？」
「……くっ、離せよっ！」
読まれてる？
こいつ人の心が読めるのか？
「ふふ、まあちょっとだけね。それなりに長く生きてますんで」
「読むな！ てか、お前誰だよ？ その言い方からしてお前も人間じゃねぇだろ！？」
不思議な事にこいつには匂いがない。
だからこそ怪しむべきだったんだけど、自分の油断がAを危険なめに合わせてるかもしれないと思うといてもたってもいられなくて、がむしゃらに動く。
「知りたい？ うーん、じゃあ名前は教えといてやろっかなぁ。 俺はね、深澤さんっていうの、よーく覚えときな」
「ふかざ、わっ……！？」
人間みてぇな名前。多分、人間の前で使う用の名前なんだろうけど。
グッと更に持ち上げられた腕が悲鳴をあげる。
「いやっ… やめて…」
Aっ！？
隣からAの悲鳴が聞こえた。
「あはっ、始まったかなぁ？ 彼女はちゃんと女の子だもんね。 アイツにとって、良い餌になるよ」
「は？ 何が？ ほんと離せよっ」
「大人しくしてないと殺しちゃうよー。すぐ終わるってぇ、ちょっと生気もらうだけだから」
この小さくなった身体が憎たらしい。
Aを守ると言っておきながら、結局こうして掴まってんじゃねぇかよっ。
「くそっ…」
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんにちは(^^)鬼さん血は抜かれるわ、周りに振り回されるは、姫の扱い雑だわで可哀想になってますね（笑）あれ私も彼の担当なのに可笑しいな（笑）最終的には、主役の二人のお話になるので、鬼さんも姫に癒してもらえることでしょう！ (2021年4月6日 13時) (
レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんにちは☆桃鬼さん、違う意味で大変ですね(笑)( ´ー`) にぎやかなのもいいけれど、やっぱり桃姫ちゃんに癒されたいですよね♪ (2021年4月6日 12時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様。こんにちは！そうですね、大変な事になっております。いつも展開があっちゃこっちゃになってて着いてきてもらえるか不安です^_^;この次で正解がわかる予定なので楽しみにしててください☆ (2021年3月17日 12時) (レス) id: 29517f669c (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんにちは☆何か、大変なことに…果たして、どちらが偽物なのか、桃鬼さんと殿様は、見破ることができるのか…どちらもそれっぽく見えるから、難しい〜(>_<) (2021年3月15日 11時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様、お待たせしました！よく眠れましたか？心の安定剤とまで言われたら、もう頑張るしかないですね！！更新が開かないように頑張ります！ (2021年2月8日 16時) (レス) id: 32279ed1b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年12月27日 23時
