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敵の住処に戻ってきてみれば、人が生活してる形跡はあるものの、大して見張りがついてるというわけでもなさそう。
夜だと言う事もあり隠れながら私達は慎重に移動し、
「今日の明里様の食事はどっちだと思う？」
「うーん、若い男の方が栄養があるとか言ってるから、やっぱり人間の子か」
「でもよ、あの男は鬼なんだろ？ 鬼を食ったら、やはり人間を食うより力がつくのかね？ だとしたら更に恐ろしいお人になっちまうよ」
「おー怖い怖い」
私達が隠れてるとも知らず大声で大将さんの話をする男が二人、あの二人に居所を聞くのが一番良さそうだと私達は頷き合う。
男達が角を曲がると、刀の切っ先を男の喉仏にくっつけ男が息を飲むのが分かった。
「う、うわ…っ、」
「黙れ」
そしてもう一人の男が踵を返し逃げようとしたところで、後ろから翔太さまが鞘で胴を殴って男は地面に突っ伏した。
「っ……なんだ、貴様らはっ？」
「貴方に名乗るような名は持ち合わせてない。それよりも死にたくなければ、人間の子と鬼を隠してる場所を教えなさい」
「っっ」
食べるという恐ろしい発言を聞いてしまっては、彼らに優しくしている余裕はこちらにもない。
お願いだから素直に教えて。
「上里様の寝床に」
「じゃあ、そこへ案内しな」
男の背後に立って耳元で囁く翔太さま。
その美声の使い道が勿体ないなあなんて。
＿＿＿＿＿ドサッ！
道案内さえしてくれたら用済みなので、先程の男同様に眠っていてもらう。
途中で目を冷ましたら厄介だから、その時のために縄でグルグル巻にしておこう。
「これは正面からは無理ですね」
戸に手を掛けた舘様は、うむと顎をさすってキョロキョロと周りを見ている。
あ、ほんとだ。
此処に扉があると見せかけてこれはただの壁だわ。
窓も実は何もない。
この館、妖怪が作り出した幻覚なのだろうか。
「壁打ち破る？」
「……いえ、上にいきましょう」
「上？」
舘様はにっこり笑顔で屋根を指す。
「壁は相当気を張っていそうだけど、天井は案外盲点だったりするかなーと。まさか普通の人間が上から来るとは思わないでしょ」
確かに。
梯子なんて使えばバレそうだし、そもそもないので隣の木を伝い屋根に渡るという結構な重労働で、これを刀を持った人間がやるかと言えば、あまり選ばない道だと思う。
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ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんにちは(^^)鬼さん血は抜かれるわ、周りに振り回されるは、姫の扱い雑だわで可哀想になってますね（笑）あれ私も彼の担当なのに可笑しいな（笑）最終的には、主役の二人のお話になるので、鬼さんも姫に癒してもらえることでしょう！ (2021年4月6日 13時) (
レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんにちは☆桃鬼さん、違う意味で大変ですね(笑)( ´ー`) にぎやかなのもいいけれど、やっぱり桃姫ちゃんに癒されたいですよね♪ (2021年4月6日 12時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様。こんにちは！そうですね、大変な事になっております。いつも展開があっちゃこっちゃになってて着いてきてもらえるか不安です^_^;この次で正解がわかる予定なので楽しみにしててください☆ (2021年3月17日 12時) (レス) id: 29517f669c (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんにちは☆何か、大変なことに…果たして、どちらが偽物なのか、桃鬼さんと殿様は、見破ることができるのか…どちらもそれっぽく見えるから、難しい〜(>_<) (2021年3月15日 11時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様、お待たせしました！よく眠れましたか？心の安定剤とまで言われたら、もう頑張るしかないですね！！更新が開かないように頑張ります！ (2021年2月8日 16時) (レス) id: 32279ed1b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年12月27日 23時
