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「私は佐久間さましか愛せません。そんなに器用な人間じゃないよ?」

「……ほんとに?」

「ふふ、ええ」




こうして急に弱くなるのは、鬼も人も同じなのかもしれない。

自分が相手に対する気持ちは分かっても、相手がどう想っているかは分からないから不安になる。


特に佐久間さまは人としての感情は不完全だからか、時々不安そうに確認してきた。


彼が不安にならないように、私より全然大きな体に擦り寄れば、体を折って私の肩に額を乗せてきたりなんてして甘えてくる。



「離れないで。佐久間にはAが必要なんでやんす」

「はい」



ふふと首に息がかかった。

ようやく笑ってくれたようで一安心。

先に部屋に戻って居てくださいと告げて、渋々そうだけど唇を尖らせたまま軽く手を振り見送ってくれた。









「翔太さま、舘様、よろしいですか?」

「ん、Aか。入っていいぞ」

「失礼します」



大きなお城と違い、ここは一般の家なのでさぞ窮屈だろうし居心地も良くないだろうなって心配していたけど、その心配はしなくてよさそうだった。


障子を開けたら、舘様は姿勢を正して正座し刀の手入れをしていたけど、その隣で翔太さまは横になってだらけている。




「どうした?」

「ふふ、お風呂入られますか?」

「ん? ああ、じゃあ入ろうかな」



今にも寝そうな姿に可笑しくて笑ってしまったけど、それだけ寛いでくれてるなら良かった。



「ではお供します」

「こちらです」



広いお風呂ではないのが申し訳ないですがと案内すれば、翔太さまに腕を掴まれる。

なんだ?と見上げると、その顔はニヤリと笑った。




「一緒に入らねえの?」

「……冗談はやめてください」

「冗談じゃねえけど。城では俺と入りたいという女は五万といるぞ」



ここはお城ではない。


「背中くらい流してくれても良くない?」

「……」



困り果てて舘様に助けを求めてみるけど、にこにこと微笑んでいるだけだ。


「なあ、駄目か?」

「……」



佐久間さまといい翔太さまといい、どうしてこう甘えるのが上手いのか。

そんな潤んだ瞳で見つめられたら断るのは至難の業だ。




「はあ…、背中、流すだけですよ?」

「おお!うん!」


うっ、どうしよ。

不覚にも可愛いと思ってしまった。







ざあーっと、お湯を綺麗な背中に流した。
手拭いを軽く濡らし背中を程よい力加減で洗っていく。




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ゆきんこ(プロフ) - あいちゅんさん» 長くなりましたので、2回にわけてのお返事失礼します。楽しみにしていただいてるようなのに、ご期待に添えずに申し訳ありません(>_<) 裏は載せられませんが、それ以外でも楽しんでもらえるように頑張ります! (12月13日 10時) (レス) id: 47adab0070 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あいちゅんさん» あいちゅん様、大ファンなんて嬉しいお言葉に舞踊っております!ありがとうございます!初夜のお話についてですが、その他の裏のお話しに関しても書き始め当初から制限できるTwitterのみ掲載すると決めておりまして、本番行為はこちらには載せられません(汗) (12月13日 10時) (レス) id: 47adab0070 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゅん(プロフ) - はじめまして。ゆきんこさんの作品大ファンの者です。お願いがあるのですが、私はTwitterのアカウントを持っていないので初夜のお話が楽しめません>_<privatterではなく普通の投稿にしていただけないでしょうか…? (12月13日 4時) (レス) id: bf15d374dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 祐莉さん» 照くんや、残りの二人がどのように登場するかも楽しみに待っていてください(^^)最後まで面白かったと言ってもらえるように頑張ります! (12月3日 12時) (レス) id: 83fde2196b (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 祐莉さん» そうですね。新章では、前回活躍してくれた二人は出てこないのですが、その代わりに前半に少し登場した翔太くんたちが出ます(笑)なのでまた違った雰囲気を楽しんでもらえたらいいんですが! (12月3日 12時) (レス) id: 83fde2196b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年12月1日 17時

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