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「ついこの間まで世間を騒がせていたのは鬼ヶ島の鬼たちでしょう。そやつらが居なくなって、それまで目立つ事がなかった盗賊たちが目に余るようになっただけの事では?」

「だなー。毎日ようにどうにかしてくれと泣きつかれる原因の殆どは鬼だったもんなー」



悪気はないのかもしれないけど、その言葉は佐久間さまの心にグサッと刺さっただろう。

彼は幸せを掴みかける度に失い、その原因が自分の一族である鬼の仕業だったんだ。

佐久間さまが責任を感じることはないと私は思ってるけど、世間はそうはいかないのかな。




「………ちょっと止まって」



気まづそうに頭を搔いていた佐久間さまが風の来る方を向いて止まった。




「匂う。来るでやんすよ」

「盗賊か?」



私の前に手を出す佐久間さまに翔太さまは見下ろしながら手網を引いた。

舘様が白馬から降りたその時だった、ガサガサと草木が揺れ、その間から目の周りを黒く炭で塗った男たちが現れ私たちをあっという間に取り囲んだ。




「Aは、佐久間の後ろに隠れてるでやんすよ」

「はい」


私だって戦える。なんてことは言わないよ。

守ってもらえるなら守ってもらおうじゃないか!

だって姫だもの私、だってこの物語の主役だもの私。




「何処かで見たことあると思ったらその銀髪は、猿吉じゃないか」

「誰よ猿吉って」

「殿、黙っていてください」



翔太さまは唇を尖らせる。
直ぐに表情に出る人だなってつくづく思わずに要られない。




「……猿吉、お前我らを裏切ったな?」

「……っ、」



隣に居るだけでも伝わる恐怖心。

黒い顔に睨まれ、荒くなっていく息遣いと震える体。

彼はいったいどれだけの恐怖をその心と体に刻みこまれて生きてきたのか。





「大丈夫よ、落ち着いて」



ぎゅっと大きな、でも細い手を握った。

まだまだ頼りない手だ。

守ってあげなきゃいけない手だ。









.









「なあ、お前ら人間じゃないでやんすね?」

「え…?」




驚いたのはきっと私だけじゃない。







.

・→←▼第二章 美しき白の盗賊



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ゆきんこ(プロフ) - あいちゅんさん» 長くなりましたので、2回にわけてのお返事失礼します。楽しみにしていただいてるようなのに、ご期待に添えずに申し訳ありません(>_<) 裏は載せられませんが、それ以外でも楽しんでもらえるように頑張ります! (12月13日 10時) (レス) id: 47adab0070 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あいちゅんさん» あいちゅん様、大ファンなんて嬉しいお言葉に舞踊っております!ありがとうございます!初夜のお話についてですが、その他の裏のお話しに関しても書き始め当初から制限できるTwitterのみ掲載すると決めておりまして、本番行為はこちらには載せられません(汗) (12月13日 10時) (レス) id: 47adab0070 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゅん(プロフ) - はじめまして。ゆきんこさんの作品大ファンの者です。お願いがあるのですが、私はTwitterのアカウントを持っていないので初夜のお話が楽しめません>_<privatterではなく普通の投稿にしていただけないでしょうか…? (12月13日 4時) (レス) id: bf15d374dc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 祐莉さん» 照くんや、残りの二人がどのように登場するかも楽しみに待っていてください(^^)最後まで面白かったと言ってもらえるように頑張ります! (12月3日 12時) (レス) id: 83fde2196b (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 祐莉さん» そうですね。新章では、前回活躍してくれた二人は出てこないのですが、その代わりに前半に少し登場した翔太くんたちが出ます(笑)なのでまた違った雰囲気を楽しんでもらえたらいいんですが! (12月3日 12時) (レス) id: 83fde2196b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年12月1日 17時

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