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「いいぜ」
閻魔は姫ちゃんのプロフィールの書かれた書類を引き出しから取り出すと、バンっと判子を押した。
そして俺の前に突き出されたそれには、でかでかと"訂正印"が押されてて、それを掴んで奪い取るようにして机から下りた俺。
「姫ちゃん、捜してくるわ」
「おう、さっさと済ませて仕事してくれや」
「あいよー」
.
「で、なあにやってんのかな？」
結構捜しましたよ、ふっかさん。
地獄にはいねぇし、天国にもいない。
かといって下界にも気配は感じないから、だったら何処にいんの？って最終的にやってきたのは神々がすまう世界で、
＿＿＿＿＿居たよ、居たよ。
何処までも広がる、だだっ広い草原の中でコロコロ転がってるお姫様がさ。
上から覗き込んでやると、瞼を開けることなくにこっと笑っちゃってる。
かぁいいね、ほんと。
「ふっかさん、こんにちは。ここ神様のお家なんですって。とても風が気持ちよくて、ついつい寝ちゃってました」
「うん、優しい神様で良かったね。俺ってさ、ほら嫌われ稼業の死神さんでしょ？ だから神様も姿隠しちゃうのよ、なのにここの神様ったらわざわざ姫ちゃんがここに居るよって使いを寄越してくれたのよ。優しいよね、ほんと」
どこのどの神様かしら？てね。
姿は見せてくんないからお礼は言わせてもらえないね。
「ええとっても優しい神様で、私がこうして寝ててもそっとしておいてくれました。さあて、じゃあそろそろ閻魔さまのところへ連れて行ってください」
「なに言っての。姫ちゃんが行くのは閻魔のとこじゃなくて、佐久間の待つ下界だよ」
「え？」
ほほほ、驚いたかな？
つうかいい加減起きなってば、と腕を引いて体を無理矢理起こした。
「閻魔がね、もう少し生きてて良いよって。じゃないと鬼さん暴れ回って大変だしねぇ」
「……………」
「ん、なによ？」
なにか納得いかねぇって感じ。
「代わりにあなたがまた我慢するんですか？」
「はは、」
ほんとすべてお見通しなんだね。
ほんと凄いわこのお姫様は。
ぽんぽんと髪を撫でてやると、さらに唇を尖らせる。
「これでいいのよ。いつまでもサボってらんねぇしね。だから一つだけお願い。蓮の事、よろしく頼むわ」
さあさあ帰ろう。
君を待ってる奴らのもとへ。
.
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ゆきんこ(プロフ) - みぃ。さん» みぃ。様、有難うございます！私もそろそろ終わるなって頃になると、楽しみと同時に寂しくもなります(>_<)寂しいと思ってもらえるのも褒め言葉と受け取り次に活かします！私の好きなお稲荷様と共演させてもらえて私自身が多分一番喜んでますね(笑)宜しくお願いします！ (2021年4月17日 18時) (
レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - 完結おめでとうございます！桃鬼さんのお話大好きだったので終わるのは寂しいですが。。最後にまりんさんのお稲荷サクマ様が登場しましたね！あのサクマ様も好きだったので嬉しかったです☆また次の作品も楽しみにしてますね！ (2021年4月17日 16時) (レス) id: 59fd607722 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - Yukari紫さん» こちらでも有難うございます(^^)嬉しいです☆大好き、私も大好きでございます☆2日続けてシリーズ終わってしまいましたが、新作も公開してますので良ければよろしくお願いします(^^) (2021年4月16日 8時) (レス) id: 4eb798e005 (このIDを非表示/違反報告)
Yukari紫(プロフ) - 完結おめでとうございます。昨日黄色さんのお話の方でもコメントさせて貰いましたが別作品なので改めて！ゆきんこさんの作品大好きすぎてこちらもリアルタイムで追っていました笑２つの楽しみが終わってしまい悲しいですがまた素敵な作品待ってます！ (2021年4月16日 0時) (レス) id: 1087d4c16f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - もか。さん» ありがとうございます！！皆さん大好きまりんさんですね(^-^)喜んでもらえて私が嬉しい☆ハピエンにはしたかったので、それぞれの幸せの形で書かせてもらいました。涙したと言っていただけて有難く思います(^-^) (2021年4月14日 7時) (レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年4月8日 16時
