【銀魂】口悪姉さん【坂田銀時】

大人の時間 ページ44

「おーう！邪魔だ邪魔だァァァ！」

「万事屋銀ちゃんがお通りでぇぇぇ！」

道を阻む敵をなぎ倒していく眼鏡の子と神楽の後ろを、鉄子さんに支えてもらいながら進んでいく。

「なんであんな元気なの」

「若ぇんだよ…いででで。
それにしてもなんで天人がいるんだ？」

「……まさか」

と言いかけたところで、向こうから迫り来る天人が一気に倒れる。
その正体は

「どけ。俺は今、虫の居所が悪いんだ」



そう言って、ヅラ達と背中合わせになる。
周りには敵ざっと3、40人ってところか


「…よォヅラ
どーしたその頭。失恋でもしたか？」

と緊迫した状況にはあまりにも不釣り合いな飄々とした声で聞く銀時。

「だまれイメチェンだ。
貴様こそどうしたそのナリは？爆撃でもされたか？」

「黙っとけやイメチェンだ」

「どんなイメチェンだ
後ろに船が来てる。紅桜が殲滅したこの船にはもう用はない。退くぞ」


そう言うと刀を構える2人。


「退路は俺達が守る」
「行け」


「君らもだよ」

そう私が言うと嫌だという神楽と眼鏡の子

「そよちゃんに約束したネ！Aを絶対連れて帰るって！」

「大丈夫。絶対帰るから




こっからは大人の時間だよ」

そう言うと2人は白い化け物に抱えられて船に飛び乗って行った。あれってヅラが…まぁいいや今は何が来ても驚くめぇ

「おいおい、いいのかお前も乗らなくて
重症じゃねーか」

「お前が1番重症だわ
こんなに腹が痛てぇのに高杉(あいつ)は高みの見物をしてるかと思うと腹が煮えたぎって仕方がないんだよ！！」

襲ってくる天人を切りながら、間に合わない分を足で蹴り入れる。
それをヅラが切ると

「腹が立ってるのはお前だけじゃないぞ…世の中というのはなかなか思い通りにはいかぬものだな！
国どころか友1人変えることもままならんわ！！」

それに銀時が

「ヅラァお前に友達なんていたのか！？そいつァ勘違いだ！」
「切り殺されたいのか貴様は！！俺とAは魂友だ！！」

「違います。」
「け、敬語が逆に傷つくぅ！」

目の前の敵を切って、3人同時に背中を合わせる。
正直体力なんてもんはとっくに限界だ。


「二人ともぉお！」

ヅラが突然叫んだ。

「「あ゛ぁ？」」





「…ﾊｧ､お前らだけは…ﾊｧ､変わってくれるなよ
お前らを斬るのは骨が要りそうだ。まっぴら御免こうむる」

「ヅラ、お前が変わった時は俺が真っ先に叩ききってやらァ」




そう言ってヅラと銀時が刀を向ける先には、高杉がいた。

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