【銀魂】口悪姉さん【坂田銀時】

巷で流行、人斬りファッション ページ26

「人斬り？」




「ええ。巷で話題ですよ。
今朝も遺体が出ました。」

あーあー、なにこれグロッキーじゃん
この人なんか色々無くなってるし



「で、なんです？こんなものを私“だけ”に見せるということは何かあるんでしょ」

「流石はAさん。その通りです
どうやらその人斬り、ただの浪人では無さそうですよ」


渡された写真には2人写っていて、1人は浪人のような格好をして、笠を被り…


「え、なにこれ？何を鼻にさしてんの？」

「それ、あれですよ、ほら、鼻スーッてするやつ。シューッてやったらスーッて。うん。スカーッてするやつ…じゃなくてもう1人の方です」

「分かってますよ。冗談です。どうやら高杉(あいつ)は、祭りを楽しむのが目的じゃなかったみたいですね」


2人目は紫色の着流しに、包帯。
前も思ったけど、なんでこんな目立つやつ着てんの


「その浪人、岡田似蔵は有名な人斬りでした。しかし最近めっきりその噂を聞かなくなったと思いましたが、どうやら身を潜めて新たな主人を手に入れたようですね。」

「鬼兵隊の目的は？」

「分かりません。それをあなたに探ってもらいたい」

「…分かりました。けどこの岡田を調べたところであなたにメリットなんて感じないんですが」



そう言うと、途端に目付きが変わった。


「まだ見廻組には確かな実績がない。そう、真選組のような…。しかし、我々が岡田を倒し、その上鬼兵隊の情報を手に入れたとしたら？そこからはあっという間です。何事もきっかけが大事でしょ」

「…もし失敗したら？」

「おや、失敗するんですか？」


ふふん、と挑発したように笑う。



「だからあなたですよ。“存在すら”アウトローなあなただからこそ頼む任務です。」

「…いっそ清々しいですね」

「すみません、エリートなんでまどろっこしいのが嫌いなんです」

いやそれエリート関係ない


「それにどうやら最近、不調らしいじゃないですか。寝不足なんでしょ？これ、寝る前に飲んでください。生姜湯です」

「いらんわ！てかなんで知ってんの！？怖っ！！」

「隊士の全てを知ってるのがこの私です。この任務で気晴らしでもしてきなさい。



あなたには悩む暇も、苦しむ暇もないはずでしょ」


…なんでもお見通しか。腹立つわ


「あ、ついでにこれを。岡田釣るのに使ってください」

「…クソッタレ」

「すみません準備満タンで。エリートなものですから」

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