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「あぁ、忘れ物…」

何でこんな時に忘れものなんかしてるんだ、と責めていただろう。
…ちょっと前の私だったら。


私に話したいことがあるんだろうなって、察せるようになるなんて随分と成長したんじゃない?
なんて成長を感じてる場合じゃないんだよなーこれがーーーー!!
つまりはフラれるってことなんだよなーーーーーー!!!!


いや、そりゃそうだ。
だって私は普通の女子高校生だ。転生してもなお、ハッキング力も体力も推理力もない。そんな私が安室透と渡り合えたのは、ガス抜き係という何とも曖昧な立場があったからだ。けどそれは彼に好意を持たないという前提の上に立っているのであって…


(これは一種の解雇宣言では…?)


なんであんな失言をしたんだ自分。
いやどのみちいつかはバレるか。だって私嘘下手だし…

とにかく今の自分にできるのは安室さんの次の言葉を受け入れることだ。
そもそもポアロにしばらくいないと言ってくれたのは初めてだ。今までだって1か月会えないことはザラにあったのに、どうして今改めて私に報告したのか。


「仕事ですか。どこに行くんですか?」

「……すみません、言えません。」

嘘をつけばいいのに、と言いかけた言葉を飲み込んだ。
真面目にあってないような約束を守るなんて…

ああ、だめだ。好きがあふれるってこういうことなのか。






「……どれくらい会えないんですか」

「え」

「えっ」





………えっ???????

っていやいやいや!!!馬鹿か!?馬鹿なのか!?
バレてるからってさらに墓穴をほるようなこと言ってどうすんの!?


こんなんじゃまるで会いたいと自分で暴露してるようなもんじゃん!!!
ほら、安室さんだって信じられないような顔して…


「あ、いや、これは…」






なんで、泣きそうな顔をしてるんだろう?


「安室さん…?」

「どうして、僕のことを信じてくれるのですか」

消えりそうな声で安室さんが呟いた。


「僕は…あなたに隠してることがいっぱいあります。
そして何度もあなたを試した。怖がらせたりもしたのに…

なぜ、それでも一緒にいようとしてくれるのですか」




「……何でと言われても」

私が聞きたいよ。
危ないって知ってるのに、怖いって思ってたのに


愛しいって思いだしたのは全部あなたのせいなのに。
俯いて顔が見えない安室さんのそばによって、見上げた。





「私が、物好きなんです」

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理那(プロフ) - あぁ!そういうことでしたか!私よく絵を描くので知ってて!実際あんま覚えてなかったのでよかったです! (2020年5月22日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴみ(プロフ) - 理那さん» ご指摘ありがとうございます!!すみません、自分単行本派なので赤井さんの目の色すっかり勘違いしてました(号泣)訂正したのでまたよろしくお願いします! (2020年5月21日 23時) (レス) id: bf70a421f2 (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - 赤井さんって目は黒じゃなくて緑色、だった気がする?いやすみません間違ってたら!無理のない程度に頑張って下さい! (2020年5月21日 21時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月6日 3時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
腐夢(プロフ) - 初めまして!番外編も本編もとても面白くてにやけながら読みました!読みやすいし感情移入しやすいのでとても読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございます┏○))ペコリ (2020年4月29日 23時) (レス) id: 93d427ce7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピピミ | 作成日時:2018年7月6日 14時

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