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ぶーぶー、とマナーモードにしてた携帯が鳴る。
蘭ちゃんからだった。
「もしもし？」
『Aー！！大丈夫！？怪我ない！？なんか警察が規制線貼っちゃって入れなくなったの！』
『Aは無事なの！？あんたほんと無鉄砲にも程があるわ！！』
2人の声が一気に入ってきて耳がキーンとする。
「ご、ごめん…」
でも心配してくれるのが嬉しかった。
…あ、そうだ。
「ねぇ、安室さん見た？」
『へぇっ！？え、な、なんのこと！？安室さんなんて知らないけど！？』
何でそんなに慌ててるんだ…？
つまり蘭ちゃんは安室さんの顔を見てなかったのか…
「うん、ならいいんだ。とりあえず両親と連絡取ってから帰…」
「A」
「…るから、心配しないで、じゃあ。」
通話終了を押して、椅子から立ち上がる。
父と母がいた。
よかった。居ないと思ってたけど避難してたんだ。
眼鏡をかけて、いかにも医院長です、という顔をしてる父。
あまりの厳格さに昔は嫌いだった。
…ああ、なんて言おう。
言葉が全然思いつかない。
「よくお客様を護った。褒めてやろう」
そんな声が聞こえて顔を上げる。
真顔の父がいた。
…生まれて初めての褒め言葉だった。
「…は、はい。ありがとうございます…
2人は、大丈夫ですか」
「私たちには何も問題は無い。
車を出すから早く帰りなさい」
「…はい」
おやすみなさい、
そう言って頭を下げてまた顔を上げると、もう既に両親は後ろを向いて歩いていた。
「すみませんお待たせしま…
Aさん？」
「…あぁ、安室さん。どうなりましか？いやぁ、ほんとびっくりましたね！こんなこと一生に1度経験するかしないかじゃないですか」
「…」
「安室さんも来るなら言ってくださいよ。こんなことで嘘つかれても…ねぇ？別に理由なんて聞きませんし。」
「Aさん」
「でも、あの時助けてくれてありがとうございました。もうちょっとで私のお腹に穴あいてたかも…」
「Aさん！！」
がしっ、と両肩を掴まれた。
悲しそうな、安室さんと目が合う。
「無理しなくていいんです。怖い時は、怖いっていった方がいい。」
「な、何を言ってるんですか…確かに怖かったけど、今は別に…」
「じゃあなんで泣いてるんですか！！」
そう言われてやっと気づいた。
安室さんのゆらゆら揺れる綺麗な青の瞳には、大粒の涙を次から次へと流す私がいた。
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理那(プロフ) - あぁ！そういうことでしたか！私よく絵を描くので知ってて！実際あんま覚えてなかったのでよかったです！ (2020年5月22日 0時) (
レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴみ(プロフ) - 理那さん» ご指摘ありがとうございます！！すみません、自分単行本派なので赤井さんの目の色すっかり勘違いしてました(号泣)訂正したのでまたよろしくお願いします！ (2020年5月21日 23時) (レス) id: bf70a421f2 (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - 赤井さんって目は黒じゃなくて緑色、だった気がする？いやすみません間違ってたら！無理のない程度に頑張って下さい！ (2020年5月21日 21時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月6日 3時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
腐夢(プロフ) - 初めまして！番外編も本編もとても面白くてにやけながら読みました！読みやすいし感情移入しやすいのでとても読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございます┏○))ﾍﾟｺﾘ (2020年4月29日 23時) (レス) id: 93d427ce7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピピミ | 作成日時：2018年7月6日 14時
