番外編2 ページ14
「…」
本当に起きないなこの人…
寝不足だろうか、相変わらずクマは濃い
なのに日常において欠伸ひとつも見せないってことは、それぐらいいつも緊張感に包まれるような仕事をしてるんだろう。
こういうところ、きっと漫画では分からなかっただろうな。
「…怖くない」
初めに感じた恐怖はどこに行ったんだろう。
安室さんは相変わらず安室さんだし、危ない仕事をしてるのも知ってる。
だけど…
変わったのは私の方だろうな。
多分安室ガスに侵食されてる。
だって全然怖くない。
むしろ無防備な姿をしてる＝信用されてると勝手に解釈して嬉しくなってるんだ。
「お仕事、お疲れ様」
「それ、起きてる時に言ってくださいよ」
ｶﾞﾀﾀﾀｯ
「な、は…なっ、え！？」
くくくっ、と笑いながら起き上がる安室さん。
ま、まさか…まさか！！
「狸寝入りか！！」
「狸だなんて、あはは！Aさんがあまりにも気持ちよさそうなんで僕も寝ちゃったんですよ」
ぜ、絶対嘘だ！！
だってニヤニヤしてるもん！！
「ど、どこまで聞いてたんですか」
「どこまで…とは？なにか都合の悪いことでも？」
「イイエベツニ！！」
グイッと、近づいて安室さん
反射的に海老反りになる私
「はは、体柔らかいですね」
「近いんですよ！ちょっと離れてください！」
「なんでですか？怖くないんでしょ、僕のこと」
全部聞いとるやんけ！！！
「う、嘘です！怖い！今めっちゃ怖い！！」
「またまたぁ〜」
ｶﾞｼｯ!
こ、腰掴まれた！！
「人が眠ってる間に、大胆ですね」
「あんた眠ってないだろ！！！」
side安室
いや、本当に寝ていた。
蘭さんが帰って、店を閉めて、Aさんの隣に座って寝顔を見てたら、いつの間にか寝ていた。
こんなの初めてだった。
普段は人のいるところなんて絶対寝れないのに…
気づかないうちに、俺は茅ヶ崎Aに毒されてるんだろう。
そして、
「えっ、…」
の声に起きた時、イタズラ心が働いて寝た振りをした。
まぁ、1度グッ、と顔を近づけられた時は流石にびっくりしたけど…
「…怖くない」
そう聞こえた時は嬉しすぎてニヤけを抑えるのに必死だった。
怖くない…怖くないかぁ…
最初はあんなに警戒心MAXだったのに…
心の距離が近づいてる証拠だろうか。
この名前の付け難い特殊な友達関係を、早く単純な名前にしたい。
(これがいつの時の話かは、あなたのご想像にお任せします。)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2489人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
理那(プロフ) - あぁ！そういうことでしたか！私よく絵を描くので知ってて！実際あんま覚えてなかったのでよかったです！ (2020年5月22日 0時) (
レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴみ(プロフ) - 理那さん» ご指摘ありがとうございます！！すみません、自分単行本派なので赤井さんの目の色すっかり勘違いしてました(号泣)訂正したのでまたよろしくお願いします！ (2020年5月21日 23時) (レス) id: bf70a421f2 (このIDを非表示/違反報告)
理那(プロフ) - 赤井さんって目は黒じゃなくて緑色、だった気がする？いやすみません間違ってたら！無理のない程度に頑張って下さい！ (2020年5月21日 21時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - めっちゃ好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月6日 3時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
腐夢(プロフ) - 初めまして！番外編も本編もとても面白くてにやけながら読みました！読みやすいし感情移入しやすいのでとても読んでいて楽しかったです。素敵な作品をありがとうございます┏○))ﾍﾟｺﾘ (2020年4月29日 23時) (レス) id: 93d427ce7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピピミ | 作成日時：2018年7月6日 14時
