あの、離婚危機です【青】

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『服くらい自分で選びなよ〜』


さ「やだよ」


『なんでよ』


さ「この帽子、どう？」


『却下。』



映画の後にやって来たのは、見てのとおり服屋。

さ「一回Aに服選んでもらいたくてさ」

と言うさとみくんにより訪れました。



さ「俺さ〜新しいサングラスほしいんだよね」


『季節感知ってる？』


さ「え？サングラスは365日つけていいんじゃないの？」


『別にいいけど、いま冬だよ？


場合によっては怪しまれまくるよ？』


さ「そっかー」




さ「じゃあ、この服とこの服は？」


『えー、こっちかな？』


さ「じゃあこっち買うわ
皆と会うとき着ていこ〜」



そう言って嬉しそうにジャケットを手に取る彼。




さ「会計会計〜！！」


そう言って店員さんと、受け答えしているとき私は見てしまった。

そのジャケットの値段に。



『ご、ごごごまん？！』


さ「そうだよ」


『高くない？！』


さ「俺独身貴族なので余裕です」


『何か腹立つ』




その後も、ウインドウショッピングをしたり、ご飯を割り勘しようと思ったら奢ってもらったり(悔しい)して、なんやかんや楽しい一日を過ごした。




さ「送る」


『いや、大丈夫です自分で帰ります』


さ「いや、送る」


『自分で帰る』


っていう言い合いもあったけど私が勝ちました。




『今日は本当にありがとう

楽しかった』


さ「俺も楽しかったよ
あ、帰りにでもコートのポケット見ておいて」



『え？』



さ「じゃーねー」




その後コートのポケットを急いで確認すると、中には小さい箱が入っていた。



『…？』


若干怪しみながら箱を開けると、その中には光り輝くネックレスが。




『え』



どこまでも性格がイケメンなさとみくんに今後お礼をしなければと固く決意した一日でした。

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