CASE1 ページ17
矢「で?何でわざわざ屋上に呼び出したんだよ」
洸太郎サンは冷静に圭太に尋ねる。
まぁこっちか見ると汗ダラダラだけどな。
あ、私は今圭太の後ろの物陰から見てるから気づかれないよ〜
洸太郎サンには見えるかもだけど多分アイツ緊張で気付かないだろうね。
圭「えっと…正直、男同士の恋愛なんて普通じゃないと思うんだよね。気持ち悪いと思う」
矢「…っ」
圭「同性を好きになるっていう時点でどうかしてるし黒歴史だよね」
おっとぉ?これは不味いんじゃあないか?
同性愛ってのが普通じゃないっていうのを理解してくれてるのは嬉しいんだけどさ〜
このタイミングで言うのはちょっと…誤解を生むぞ?
矢「…そう、だよな。悪い…」
圭「え」
矢「やっぱ気持ち悪いよな…ごめっ…俺ちゃんと諦めるからっ!」
圭「え!?」
洸太郎サンの目から大粒の涙が零れる。
それを見て圭太は大きく目を見開いた。
あああああ!!泣かせた!洸太郎サン泣かせたぁ!!←
今すぐ飛び出て行きたいけどきたダメだ!耐えろ!自分!
矢「ゴメ、ン…俺、ちゃんとお前のこと諦めるから!友達…やめないでほしい…!」
圭「違っ!お、俺はお前のことが好きなんだ!」
矢「は?」
圭太は顔を真っ赤に染めそう叫んだ。
そして、洸太郎サンはというと驚きを隠せないでいる。
矢「え、じゃあ…両想い…?」
圭「う、うん…」
そう確認するとお互い顔を見合わせボンッという音が付きそうなほど顔を赤くした。
いやぁ青春やわぁ…
え、これもう出てっていいよね?ね?私もう行っちゃうよ?ん?
『うぇ〜い!お二人とも晴れてリア充になれたね〜おめでと〜』
圭「A?!あ、俺実は洸太郎と付き合うことになって…」
『ああうん、知ってるよ。だからほら、おめでと』
お得意のスマイルを浮かべパチパチと手を叩く私。
洸太郎サンの頬は緩み、圭太の顔には不安の色が…ん?不安の色…だと?
『何でそんな顔してんのよ〜』
圭「いや、だってお前…洸太郎のこと好きって…」
矢「え!?」
あ、言ってたわ。忘れてたわ。完全に。
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腐女神だぜ☆(プロフ) - 神ですね。これからも頑張ってください。(語彙力)応援してますよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ↑↑↑!!!好きです。 (2019年8月25日 10時) (レス) id: b63828eb3d (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - こういう系のやつが身近に潜んでいますよ、うちのクラスは!(歓喜)だけど叫べないからいつも机叩くか同志に報告すんだよこんちきしょう← (2019年8月20日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
仮面ネコ - 面白かったです! (2019年7月16日 17時) (レス) id: ece95fc0ff (このIDを非表示/違反報告)
サラン - 気まぐれ猫さん» なんですかこれ笑笑 (2019年7月1日 17時) (レス) id: 3731e8afa4 (このIDを非表示/違反報告)
気まぐれ猫(プロフ) - U-1実行委員会 会長さん» コメントありがとうございます。『M-1グランプリ』の詳細を見て決めさせていただきたいと思います。 (2019年6月24日 0時) (レス) id: 5edabe2416 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:気まぐれ猫 | 作成日時:2019年6月10日 21時