【宮侑】幼馴染みに恋をしたい２【宮治】

58 角名視点 ページ8

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角名「…え…？」


突然の質問に驚く。

好きな人居るかって、多分誰とは分かって無いけど話は聞かれてたっぽいしここは素直に答えておこうか。


角名「居るって言ってました」

北「…そうか」


心なしか寂しげな表情を浮かべては
「何か飲むか？」と自販機を指差す北さん。

丁度飲んでいたコーラが無くなったから、お言葉に甘えてお茶を買ってもらった



北「ふー…あついなあ」


お風呂上がりなのか顔を少し赤くした北さんは、ごくごくと水を飲む。

北さんと2人きりなんて滅多に無いから、ちょっと気まずい。


北「角名は、おらんのか」

角名「何がですか？」

北「好きな人」

角名「ングッ！？…ゲホッゲホッ！！」

北「大丈夫か」

角名「だっ…、大丈夫です…っ…」


びっくりして飲み込んだお茶が変なところに入る

北さんがこうゆう話をするのは意外だった。


角名「…俺は居ないですよ」

北「はは、そうか」

角名「北さんは、いるんですか…？」


側から見たら恋話をしてる高校生男児。
なんだか自分らしくなくてむず痒い気持ちになった




北「好きか言われたらわからんけど、」




北「…最近ええなって思ってる子はおる」




角名「えっ！？！？！？！？」





ちょっと照れ臭そうな顔をしてそんなことを言う北さんに今世紀最大の「え」を披露する俺。

二度見。いや、五度見はした


北「そないにでっかい声だせるんやな」

角名「いや…、え…？ほんとですか…？」

北「誰にも言うたらあかんで？」

角名「い、言わないですけど」


意外すぎる。北さんは恋愛とか興味ないと思ってた
そして相手が気になりすぎる。


角名「気になる人ってどんな人なんですか？」


好奇心に勝てずそんな質問を投げかけてみると
「そうやな…」と考えている北さん。いや答えてくれるの。



北「しっかりしとってな、楽しそうに話聞いてくれんねん」


北さんにこんな顔をさせる人もいるんだな、と思った。

きっと年上とか、同い年なんだろうななんて考えながら聞いていると



北「でも好きな人おるんやったらしゃあないよな」



…ん？


好きなひと…？




角名「北さん…？」




まさかとは思うけど

北さんの好きな人って




北「あ、もう10時前や。部屋戻ろか角名」









Aじゃないよな…！？

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