【宮侑】幼馴染みに恋をしたい【宮治】

46 ページ46

.




侑「よっ」



何食わぬ顔して登場したツムに
「おっそ。どこ洗ってたん」と言う

何故ならあの後１時間くらい返信がなくて、
やっときたと思ったら「いま上がった！」という返事だったからだ。



侑「そりゃもう想像に任せるわ」

ニヤニヤしながらそう言うツムの股間に向かって
「綺麗になったか？」と言うと「アホか！！」と頭を叩かれた。



「いったぁ…んーで？何か用でもあるんか？」

侑「いや、無い！！」


スッパリとそう言い切るツムを二度見すると
「何なんお前その顔ww」と笑っている


「いやなんも無いんかい！！」

侑「ええやん、俺らの仲やん。暇やし」

「いや部員とのお泊まりを楽しめよ！！」

侑「いやお泊まりてw」

「枕投げとかさぁ！あるやんやれること！」

侑「お前のお泊まりの想像が古いわ」

「え、せえへんの？枕投げ」

侑「せんで」



そ、そうなんや…。てっきりお泊まりと言ったら枕投げするもんやと思ってた…。



「なぁんや。覗きにいこー思うたのに」

侑「お前男子の部屋来んなや」

「何でやねん。説得力ないで自分」

侑「俺はえーの。お前はあかんけど」

「何なんその謎理論…」


呆れた顔をすると、ツムはイタズラな顔で笑う。
そしてあたしの頬をぎゅ、とつねった


「何すんねん、伸びるやろ」

侑「マネ業お疲れ」

「…え、」



侑「メシもうまかったし、洗濯も掃除も北さん褒めとったで」


そう言ってパッと手を離したかと思うとあたしの頭をワシャワシャと撫でるツム。

ドキリドキリと心臓が高鳴る


「な、何、急に…、」

侑「んー？」



侑「お前は意外と褒めて伸びるタイプやからな」



俺が褒めてやろう、とニッコリ笑う



言わずもがなどタイプ

かっこいいとは罪だ。

心臓がオーバーワークしとる。




侑「顔赤いで」


「その死ぬほど整った顔面でイケメンなこと言うなや…」


そう言うとツムは満足そうに「まぁ俺はカッコええからな」とポーズをキメている。

それを見て少し呆れたけど、
ツムに対してこんなにときめくなんて
やっぱりあたしは彼に少し気があるのかもしれない




侑「無視か！！」




…あたし、ツムのこと




侑「A〜お〜い」









「好きかもしれん」









侑「……え？」

47 侑視点→←45

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す