【宮侑】幼馴染みに恋をしたい【宮治】

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「わーー！海や！サム！海やで！」

治「頼むからほんま静かにして」



只今合宿施設までバス移動中。
興奮気味で隣に座ってるサムに言うけどあかんコイツ、アイマスクしよる。



尾白「桃瀬は海好きか、」

「はい！」

大耳「元気ええなあ。流石双子の幼馴染みやわ」

「いえ！双子は喧しいだけです！」

侑「喧しいのはお前やろ！」




北「お前ら静かにせえ。合宿は旅行ちゃうで。角名みてみい集中しとるやろ」

角名「…ウッ」

「いや完全にチベスナ酔っとるな」


そういやあたし酔い止め持ってたかもしれん


「ちょお、サム通るで」

治「zzzz」


寝ているサムを跨ぎ、角名くんの居る座席まで行く。

角名くんは北さんよりかは後ろの席におるから北さんにバレないようにそーっと進む。
席移動は確実に怒られるからな。

幸い角名くんは一人で座っていたので空いている通路側の座席に着こうとすると、







侑「北さん！！A移動しとる！！！」

「オワーーーーーーー！？」







アホツム！！！！何バラしとんねん！！！
ブッ◯すぞ！！！！！




侑「ぷっ、」

「(コイツゥウウウウウ！！)」





北「Aさん、」




あかん、北さん眉間にシワ寄っとる…

お、怒られるか…怒られるんか…




北「席移動は____」

「ごめんなさい！！…す、角名くんが、酔ってるっぽいんで酔い止めをと…」


もう素直に謝ったもん勝ちや。
クソツム。覚えとけよ…！




北「…なんや、そうか。それやったらええで。」

侑「なっ、」




え、なんかすんなり許してくれた。




「ありがとうございます！」



無事説教回避！！！おめでとうあたし！！！



侑「なんでや北さん！この間俺が席移動したら怒ったやないですか！」

北「お前はちゃんとした理由無かったやろ」

侑「うっ」



ツムに「ざまあ」と口パクすると中指立てられた。
中指立てたいのはこっちや。






そんなツムはさておき、角名くんの横に座る



「大丈夫か自分」

角名「ヤバい、桃瀬さん酔い止め持ってんの…」

「はい、水ある？」

角名「ある…」


相当キてんな、もう目ぇ開いとらんよ

てゆうか、既に酔ってる人に酔い止め飲ませても意味あるんやろか。まあ言わんどこ。大丈夫やろ。



角名「…ありがと、」

「はいお大事に！」



じゃね、と言って自分の席に戻るとサムが起きていて、腹が減ったと抜かすので
そっと頭の上に上げられていたアイマスクを下げてあげた。

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