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玄関から出ると、
そこには鳴がいて、誰かと話していた。
相手は………女の子。
茜｢あれ、告白じゃない？｣
さっそく気づいた茜。
ホント鋭いよね。
｢ちょーっとカッコイイからってモテてさ！｣
茜｢だね。しかもあの子すごく可愛いよ｣
取られちゃうよ？
なんて言う茜。
取られるも、なにも、私のじゃないし！
でも、辛くて……
鳴があの子と付き合うのかなと思うと
進む足が、無意識に速くなっていた。
茜｢ちょ、A！｣
｢一人で帰る｣
茜｢なんでよ！…今日、あんたの誕生日会…｣
｢…………………ごめん｣
そう言えば……誕生日だ。
謝って、走りだしてから気づいた。
誕生日会………かず君も鳴も来るって言ってたな…
鳴は…………来なくてもいいけど！！
ドンッ!!
｢いっ…………たぁーー…………あ、鳴｣
鳴｢A？｣
最悪。前見てなかった。
ぶつかった相手は鳴で、私をギロりと睨んだ。
なにさ、邪魔して悪かったね!!
｢今日、誕生日会来なくていいから｣
鳴｢は？｣
私は鳴に謝らずに、その場から逃げ出した。
ふ、と後ろを向くと
何故か鳴が追いかけてきていた。
げっ！？…………なんで来るの！
鳴｢A……！………｣
｢……なに……｣
腕を掴まれ、後ろを振り向く。
鳴｢なんでしないの｣
｢めーには関係ない。｣
鳴｢ある。｣
｢ずるい!!こんな時だけ、話しかけてきて!!｣
鳴｢悪い。でも、………話さなきゃいけないような気がして｣
｢何それ!!意味わかんない!｣
腕を振りほどいて、
涙を拭かずに、
走った瞬間
キキィーーーーーッ!!
鳴｢Aっ!!｣
走った先には、まだ赤信号の横断歩道。
横からは、車。
全てが、スローモーションに見えた。
｢っ!!｣
鈍い音と、激痛。
虚ろな目を開けると、
真っ赤な血と、今にも泣き出しそうな鳴の顔。
あぁ、最悪な誕生日だなぁ………なんて。
思ったのを最後に、
息を引き取った。
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shinox2(プロフ) - 鳴ちゃんのお話しで泣きたい気分でした。今割と号泣です(T0T) なんときっちり3年前の作品みたいですが更新して頂けるとありがたいです。 (2018年9月16日 22時) (
レス) id: c23d485c4b (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 前の垢で読んでてすごく好きで、やっと見つけてまた読み返しました！…終わりですか？とても好きですこの作品、大変だとは思いますが…待ってます！ (2017年5月8日 19時) (レス) id: 306c2b1b2f (このIDを非表示/違反報告)
成宮 - 更新､頑張ってください！ (2015年12月1日 20時) (レス) id: e03554ce3e (このIDを非表示/違反報告)
MyTpcqJksZoBADo(プロフ) - すごく上手です…！！ 次の更新楽しみにしています！！！ (2015年11月12日 17時) (レス) id: 27c955657d (このIDを非表示/違反報告)
漬け物 - ほんとにおもしろいです！！更新楽しみにしてます！！ (2015年10月28日 21時) (レス) id: 2245f77fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももたん | 作成日時：2015年7月26日 10時
