【ダイヤのA】何度でも君に恋をする【成宮 鳴】

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紗代｢んじゃ、教室戻ろっか｣

鳴｢そうだね。熱とかもないでしょ？｣




そう言って手を伸ばし、
私の額に触れようとする鳴。



｢うぁあ！……熱！？ないです！｣

鳴｢…………そっか｣




びっくりした…………。

思わず、避けてしまったけど。
大丈夫だろうか。



鳴｢逢田さん｣

｢……っ｣


名字………。




そっか、今はAって
呼んでもらえないよね。




鳴｢今日からよろしく！｣

｢！……うん！｣



ニッとＶサインをする鳴を真似して
私も笑顔で返事をした。




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ーーーーーー


紗代｢Aさぁ…｣

｢ん？｣

紗代｢先生に惚れたでしょ｣


｢は！？｣




保健室を出て、急に真剣な口調になったかと
思えば………


｢なんでよ｣


私が鳴に？惚れる？

そりゃあ、前の私は惚れてたけど………


｢んな訳ないじゃん！｣


今の私は違うんだって。



紗代｢まぁ16年間彼氏がいない子だもんねー｣

｢好きな人が出来ないだけ！！｣

紗代｢せっかく可愛いのに……｣


やっぱ、その性格か……
なんてブツブツと呟く紗代。



紗代｢あ、芹沢がいるからか｣

｢なんでアイツが出てくんのさ！！｣

紗代｢あ、Aちゃん顔真っ赤だけど？大丈夫かな？｣

｢むっかつく…｣




好きな人とか………恋人とか……知らない。



私は、前世やら何やらで
頭がいっぱいなんだ。



それに私は、
野球と勉強があればいい！ってね。

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