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ホークスside.
A君達と別れ、お祖母さんを抱えて空を飛ぶ。お祖母さんはさっきとは大違いで俺の腕の中に収まりきっていた。
「……A君のお祖母さん」
「なんじゃ」
「A君に何をしたんです?」
ふっと微笑みながら問いかける。圧を感じたのかお祖母さんは顔を俺から逸らした。
「…個性の引き出しじゃ」
「個性の引き出し…?お祖母さん若返りじゃなかったっけ」
「研究した薬の事だ。多個性のAの個性を引き出す為に作ったやつ」
「……何か作用は?」
「………聞いてどうする」
「いいから答えてくれないですかねぇ」
さっさと答えてほしい気分だった。A君はとても珍しい個性を持っている。個性を引き出せば引き出すほど使える量が多くなっていく。敵にも狙われやすくなるだろう。今後どんな風に敵連合が動いてくるか分からない。警戒しとかないとな
「引き出す個性が強ければ強いほど全身に走る痛みが激しくなる。弱ければ弱いほど痛みは少ない」
「今回引き出した個性は?」
「“強翼”。ホークス、お前みたいな個性や」
「……それってつまり?」
「………全身に走る痛みが激しiうっ!?」
おっとっと落としそうになったわー(棒)気を付けなきゃー
「Aには辛い事をさせた…アタシはNo,1(上)しか見ていなかった。Aを見ていなかった…強さを求めた末がこれだ」
「…別にA君は個性を引き出さなくてもやっていけたと思いますよ」
「?」
「彼、何があってもめげずに突き進んでいくんで」
「……ハッ。アタシの可愛いAの事、よく知らんクセになぁ!」
「これから知りますよ」
夕日に向かって飛んでいく。飛んだ跡に、赤い羽根がヒラヒラと舞った。
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作者名:希 | 作成日時:2021年9月13日 13時