あぁ嫌だ ページ14
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階段を下りて食卓を通り、祖母さんの部屋に着く。そして、床にある引き上げ扉を開け、中に入った。
＿＿あぁ嫌だ。
『今回は何すんの』
「また新しい試作品が出来たからの、試そうと思ってな」
『それだけの為に俺を呼んだの？皆を連れて？』
「ええやないか。アタシの開発したコレでA＿＿＿お前の個性を開拓出来るんやから」
『うつせぇな、俺はそれを臨んでない。小さい頃の複数個性のままで良かった』
「折角沢山の個性が体にあるのに使わないって奴は何処にいるんだい？」
『……もういい。帰る』
「じゃあ、始めようか」
は？と呟こうと思った瞬間、首に若干の痛みを覚え視界は暗転した。
＿＿＿＿＿＿＿
緑谷side.
「Aが遅い……」
おかしいな、出てってからもう1時間経ちそうなんだけど……
もしかして何か危ない目にあってる！？
「轟君」
「緑谷」
……被っちゃった。えへへ
「先いいぞ」
「ありがとう …A戻ってくるの遅いと思わない？いくら何でも遅すぎると思うんだ」
「お前もか…言おうか言わまいか迷ってたんだが丁度いい」
「おいクソナード、半分野郎、考えすぎだろォ」
「だが身内同士の会話でも1時間もペラペラと喋らないだろ？料理を作るのを手伝ってるのならまだしも、音すら聞こえねぇぞ」
「……ケッ」
「心配になってきた…」
「落ち着け緑谷。そろそろ戻ってくるだろ」
「そうだと良いけど…」
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作者名：希 | 作成日時：2021年9月13日 13時
