禁欲の賜物 ページ39
翌日、Aと別れて1週間後、俺たちは再会した。
ドキドキしながら、Aのマンションに行った。
Aは午前中の便でソウルに戻ってきてくれていた。
見れば髪を少し切ってかっこ可愛く決めていたし、ネイルも秋らしい落ち着いた色に変わっていた。
さすが、自分のメンテは怠っていない。
気のせいかな、Aの美しさがさらにバージョンアップした感じ!
「Aは最高だなあ。いっつもきれい!」
「ほんと?お世辞でも嬉しい」
Aったら、またそんなこと言って…
玄関でAを抱きすくめて、キスを貪った。
Aとのキスは、つい長くなってしまう。
柔らかい唇は、何度味わっても味わいきれない感じがする。
1週間ぶりのキスに、俺は酔いしれた。
ふと目を開けると、そこに如月君が立っていた。
「あ… ごめん…」
俺はあわててAから離れた。
「いえ、私こそ申し訳ございません、お取込み中のところ大変恐縮ですが、そろそろランチのお時間でございます」
「如月ったら。キスが終わってから声をかけてくれればいいのに」
Aったら、なんて恥ずかしいことを。
俺にはそんなこと、とても言えない。
あ、そうか。
キスをもっと短くすればいいのか。
「ジェジュン、どうかした?」
「なんでもない。それより、Aんちのランチ、めっちゃ楽しみ〜」
「私も、久々に一緒に食べるの楽しみだよ。まだ明るいけど、お酒も飲む?」
「飲まない。だって、できなくなっちゃうから」
「またそれか」
Aは呆れた顔をしたけれど、すぐにくすっと笑った。
「1週間仲良くしなかったから、ショーケースもソロライブも、バッチリうまくいったよ。禁欲のたまものだ」
俺がそう言うと、Aは今度は声をたてて笑った。
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alexis(プロフ) - 桃子さん» なるほど!さすがです!キシャラギくん(≧∇≦)b (2019年5月15日 12時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
桃子(プロフ) - alexisさん» クレカのサインのことはすっかり忘れてました〜 主人公は外国によく行くからサイン慣れしているはずなのにね。たぶん、如月君は日本語のサラサラサインを考えてくれたのかも。 (2019年5月15日 8時) (レス) id: 540ae2064d (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - サイン…て、カードとかの支払いですることありますけどもージェジュンさん?ヒロインはきっと筆記体でサラサラっと書いちゃったんですねー (2019年5月14日 20時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 桃子さん» 引っ越しの後片付けで終わりましたチーン(-ω-;) 更新、嬉しいです♪ 妄想…物語。。。素晴らしいストーリーを読んでると毎回、思いますよー想いは真実を引き寄せる…と。現実から目をそらせないほどの信ぴょう性……妄想は想像を超えていきますから! (2019年5月11日 0時) (レス) id: d8faaba8f4 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ(プロフ) - 桃子さん♪お返事有難うございました~♪アナザ~スカイ観てました!(笑)JJ が春の桜より眩しかった!(笑)もって生まれた愛されキャラで何もかも上手だけれどそれ以上にブレることなく謙虚に努力し続ける姿がより眩しい人!輝き続けるJJ万歳! (2019年5月10日 23時) (レス) id: 1d7062e30d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃子 | 作成日時:2019年4月20日 0時