【wrwrd】敵対している人間界の魔法学校に入学した魔王サマ (ページ4)

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第三話ページ4

長い長い廊下と階段を経て、チョコレート色の扉の前に立つ

ご丁寧に「生徒会室」と書かれたプレートが飾られている

やけに高級感があるその扉をノックするにはいくら魔王でも勇気は必要だ

『あー、嫌だなぁ。ってか人口密度が高い。』

扉越しに感じる気配にうぇ、と苦虫を噛み潰したような顔をするA

カタカタと震える右手でノックをしようと手を叩く準備をすると、ガチャリとチョコレート色のそれが開かれる

？「君.....何の用？さっきから気配がうるさいんだけど。」

出てきたのは×印が書かれたマスクをつけた人だった

というか気配がうるさいって言葉初めて聞いたよ私

『えーっと、に、兄さん？って人に用があるんですけど』

はたして人間界でも同じ名を名乗っているのか心配で、やや気弱になりつつ用件を伝えた

黒髪黒目の彼は少し考えた後、迷惑そうな顔をして言った

？「ストーカーとか気色悪いって思わないの？」

『.......はい？』

彼の口から飛び出た言葉は想像をはるかに超えるぶっ飛んだものだった

？「君でしょ？兄さん先生ストーカーしてるの。迷惑なんだけど。」

私を鋭く睨むその瞳からは嫌悪感しか感じられない

『え？いや、ストーカーじゃないし。それに先生？兄さんって先生だったの？』

衝撃の事実に同様を隠せずに言葉に出す

生徒会室の中から小さなため息が聞こえたと思ったら、見覚えしかない人物が私の前に立った

兄「君？俺をストーカーしてる.....あれ？Aじゃん。」

めんどくさそうに出て来たと思ったら、どうして？とでも言いたそうな顔をした

『やぁ兄さん！久しぶりだねぇ？』

一周回って恐怖を感じる満面の笑みをAは浮かべた