【我々だ】処刑は嫌なので忠誠を誓います (ページ16)

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血刑の女王　　14話ページ16

らだ「あ、いたいた！頼まれてたモノ持ってきたよー！」

ピリピリとしたこの場には似つかわしい明るい声が響く

A「あぁ、ありがとう、らっだあ」

らだ「女王様の頼みですもん！」

A「普通で良いよ？皆本名知ってるし」

らだ「あっ、そう？じゃあ平常運転で」

A「.....らっだあ早くアレ頂戴！」

らだ「え？あっ」

急いでいた私は半ば無理矢理持ってきてもらった鎌をぶんどる

すると何処からともなく弾の嵐が来る

チッ

小さく舌打ちをして鎌を振り回す

振り回すって言っても適当では無い

ちゃんと飛んできた弾を全部弾き飛ばした

らだ「ヒュゥー、カックイー！」

A「その下手くそな口笛はヤメろ」

らだ「やだウチのご主人冷たーい！」

悪態をつきながら戦闘体勢を整える

ゾム「クッソ、あの弾どっから来たんや！」

A「ん？あぁ、生きてんだ」

ゾム「当たり前やろ！俺らはAをサポートしに来たんやから死んでどうするん！」

らだ「は？ちょっとどういう事？ご主人」

わぁー、不機嫌オーラが凄いっすよ、らださん

ロボ「何が起こったんや！A、ゾム大丈夫か！？」

何も知らないロボロがクソデカボイスで心配してくる

A「あー、心配はありがたいけどクソデカボイスは結構です、ロボロさん」

ロボ「なんやとぉ！」

...五月蝿い、マジで五月蝿い

殺気を解いたからか、国王の護衛達が動き出す

らだ「あ？やんのか「待て」」

A「コイツらは私の獲物だって言ったろ？」

若干圧を掛けつつ言う

らだ「はいはい、しょうがないなぁ」

ゾム「そや！そう言えばA
"血刑の女王"って」

A「んー、後で詳しく話すから、今はちょっと待ってて」

私は鎌を持ち直す

ゾム「分かった。絶対やぞ！」

A「はいはい」

らだ「頑張れー(棒)」

(らだオメェ絶対ぶち○す)

そう考えながら血で汚れたカーペットを駆ける

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰゾムside

「なんやあれ、スゴ！」

Aはカーペットの上でステップを刻みながら鎌を振る

相手がどんな武器を持っていようともお構いなしだ

(あれが噂の血刑の女王...)

Aを見ていると肩をぽん、と叩かれた

らだ「あの子は渡さないよ？」

圧を掛けるような笑顔もセットでそう言われた

「ふんっ、こっちのセリフや！」

初対面にも関わらず煽ってやった