お別れ 33話 ページ37
レナがそろそろ時間だね、と呟く
そして皆に向き直って話し始める
レナ「皆、よく聞いて。次、Aが力を使えば....恐らく即死だ」
正直有り得ないと思った
だってたった一回力を使えば即死？
呪いが普通よりも速く進行してるけどそこまでじゃ無いと思って甘く見ていた
レナ「それで、頼みたい事がある」
レナがいつもより真剣な顔をしていた
それで私も嘘をついている訳では無いと確信した
レナ「Aの命が尽きるまで、守ってあげて欲しい」
レナが頭を下げる
A「私は大丈夫だって「当たり前だ！」」
兄「Aは俺達が守る。だから安心しろ」
お兄ちゃんの目は本気だった
レナ「Aの事、お願いします」
そう言うレナがどんどん透明になっていく
A「ねぇ、待ってよレナ！私まだレナと一緒に！」
レナに手を伸ばす
するとレナが私を抱き締める
レナ「また来世でね」
そして私の耳元でそっと呟く
いつの間にか私の頬に涙が伝っていた
A「...うん、またいつか」
サヨナラは言わない
それがレナと交わした約束だから
レナ「また何処かでね」
そう言って完全に姿が消えた
その後はよく覚えていない
話によると私は一晩中泣きじゃくっていたらしい
うわぁ、思い出すだけで恥ずかしい
もうあれは黒歴史に認定してもいいでしょ！
そして、今の私はというと...
コネ「オラオラオラァ！」
シッマに稽古をつけてもらっています
なんであだ名？、って思った人もいるよね
なんと、あだ名で呼ぶ程仲良くなりました！
コネ「よそ見すんなや！」
手加減せずに剣で斬りつけてくる
A「よそ見なんてしてませんよっ！」
持っていたナイフにより力を込めて対抗する
しばらくして勝負がついた
結果は引き分けだ
A「あーあ、勝てたと思ったのに」
足元にあった石ころを蹴りながら言う
コネ「俺に勝つなんて百年早いわ！」
シッマと口論しながら廊下を歩く
その時、置いてあったカレンダーが目に止まる
なんで廊下にカレンダーがあるの？って思った人、それ私も思った
日付を見ると、今は九月
ここで過ごすようになってから四ヶ月が経った
A「...持って二か月か」
心の中で呟いたつもりが声に出てたようだ
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笹だんご(プロフ) - コメントありがとうございます！初めてコメントしてもらったのでとても嬉しいです！もっと上手く小説が書けるように頑張ります！ (2021年8月12日 19時) (
レス) id: f3cbb48644 (このIDを非表示/違反報告)
虹ん子 - 楽しみにしてます！投稿頑張ってください！！ (2021年8月12日 18時) (レス) id: c9f6920700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹だんご | 作成日時：2021年8月10日 16時
