【wrwrd】ただただ彼等が憎い

暴走　17話 ページ20

『お前の兄弟殺したんは"俺"だ』

脳内にこの言葉がこびり付いてくる

お前が

お前が！

ワタシの大事な兄弟達を...

命よりもタイセツな

ワタシのカワイイ子達を..

殺シタ！！

ゼッタイニユルサナイ！

オマエだけハゼッタイニ


A『コロシテヤル！！』


ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
視点ナシ


ドゴォォンッ

コネ「くっ、強過ぎる！」
(こんなん反則やろ！)

ゾム「なんやコレ！？」

チノ「これ...Aちゃん...？」

トン「嘘やろ...？」

ついさっきまで俺らと一緒に笑ってたんに

トン「なんでこうなったんや」

ショ「とにかくコネシマさんを援護しないと！」

エミ「コネシマさん、こっちへ！！」




攻撃が止んだ？

柱の影に隠れながら様子を見る

彼女...いや、彼女『だったもの』は
何かに苦しんでいるようだった

今の内にトドメを刺すか？

それは駄目だ

あの身体は彼女のモノだ

それこそ彼女まで死んでしまう！

パアンッ

発砲音だ

だが俺達は何もしていない

まさか！

鬱「あ〜、外したか」

ロボ「何してん鬱！アレはAちゃんやぞ！」

いや、違うな

鬱「目覚ませ、お前ら。アイツはバケモノだ。もうAちゃんや無い」

チノ「でも！」

鬱「正直俺も撃ちたくないんや。でも、
アレはもう手遅れや。さっきの攻撃見とったやろ？なら隙がある今の内に殺らなきゃアカン！アレはもう、あの子じゃない」

大先生は泣きそうな声で言った

エミ「まだ少ししか話して無いのに...
また図書館に行きたいって言ってたのに！」

憎い

何もできない自分が憎い

せめて俺達の手で苦しみの無いように

覚悟を決めた俺達は各々の持つ武器を握り直した

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