番外編＃１ 君と繋がる糸電話 第０話 ページ15
｢なあなあ、ジフンの好きなタイプってどんな人？｣
旧校舎ダンスサークル作業室。
後輩がくるまでの時間をスマホをいじって潰していれば、スニョンが期待の眼差しを向けてきた。
｢お前が知ってどーすんだよ｣
｢いやあ、どうもしないけどさ。親友として？気になるって言うか？ほら、出会いの季節だし｣
外では桜が満開に咲き誇っている。前期の授業も、つい先日始まったばかりだ。
｢人に聞くより先に自分から言うべきだろ、そういうの｣
ジフンはスマホを置いて、聞いてやる素振りを見せる。
｢えー！知りたい？俺の好み！｣
｢別に知りたくねえ。よしこの話は終わりだ｣
再びスマホを手に取ろうとすれば、慌ててスニョンはそれを制止する。
そんな様子がおかしくて、思わずジフンは笑った。
｢俺はー、うーーーん｣
真剣に考え出すスニョン。
｢そうだな、女神みたいな子？｣
｢……女神？｣
少し安直すぎないかとジフンは不満を露わにする。
｢なんだよ、人の好みにケチつけるなよー。ジフンは女子とそんなに話さないからわかんないんだよ！｣
｢失礼すぎる奴だな｣
｢ウソウソ、ごめんって！……ともかく、ひと目で“女神だ！”なんて思う子なんて運命感じるじゃん？｣
｢ふぅん、そういうもん？｣
｢うんうん、そうだって！｣
スニョンはまだ見ぬ女神様を思い描くのに夢中な様だ。
｢はい！それでジフンの好みは？｣
｢あーー、うん。
強いて言うなら声が好きなやつ？｣
｢え、意外。ジフンって声フェチなの｣
｢好きな音には運命感じるだろ？｣
先程のスニョンを真似ていえば、スニョンもお気に召したようだった。
｢ヤハー！さすがうり天才作曲家！｣
スニョンがこちらに飛びついてくるのを回避すれば、
｢先輩！体育館使えるみたいです！｣
待っていた後輩、イ・チャンの登場。
＿＿＿＿……
そんなこんなで、あの時の“好きなタイプ”についての話は終わってしまったけれど。
・
｢……女神か｣
ジフンはそんないつかの話を思い出しながら、今日も愛しげに糸電話に声を吹き込んだ。
噂の早朝ニュース番組の占い結果
写真を撮る彼女と話すといいことがあるかも！
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もちこ(プロフ) - ヨハンさん» 大好きな作品と言っていただけること本当になにより光栄です！沢山沢山本当にありがとうございました！(;_;) (2022年1月29日 18時) (
レス) id: 17a1fa0845 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - ヨハンさん» ヨハンさん……！！ヨハンさんから前回いただいた嬉しいコメント噛みしめながら元気をいただいたからこそ完結にいたることができました（TT）完結後もこうしてわざわざ感想をいただいて本当に嬉しいです；；； (2022年1月29日 18時) (レス) id: 17a1fa0845 (このIDを非表示/違反報告)
ヨハン(プロフ) - 久しぶりに占ツクに来たらだいすきな作品が更新されて、しかも完結まで辿り着いていて一気に読んでしまいました…！完結おめでとうございます！とっても大好きな作品です！ (2021年12月14日 15時) (レス) @page16 id: 4d64febedc (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - のあさん» 頭を抱えていたのですが、結果的に無事楽しんでいただけたようでなによりです本当に……！（TT）沢山沢山ありがとうございました♡；；； (2021年11月27日 23時) (レス) id: 17a1fa0845 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - のあさん» のあさ〜〜ん！！ねぎらいの言葉まで本当にありがとうございます；；；うああのあさんのお優しいお言葉、ひたすら脳内に刷り込まさせていただきました……長い作品を完結させることも初めてだったので、終わり方にはかなり (2021年11月27日 23時) (レス) id: 17a1fa0845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちこ | 作者ホームページ：https://twitter.com/koro_mowo
作成日時：2021年11月19日 19時
