嫌 ページ7
すると、敦と国木田さんが
壁に叩きつけられていた。
「あっ、そんな!」
敦と国木田さんに駆け寄りながら
おばちゃんを見ると、部屋の中へ
入っていってしまった。
「……国木田さん!敦!大丈夫!?」
回復させようと国木田さんと敦に
手をかざしたその時、
目の前がぐわんと歪み、気が付くと
私は壁に叩きつけられてしまった。
太「A!!」
「かはっ……」
口の中から血の味がする。
苦しい……
顔を歪めていると、黒装束の
男たちは興奮を隠しきれないといった
口調で言った。
燗2「貴方はもしや我々の神なのでハ…!」
燗3「そうに違いなイ…!万物を操る才の
持ち主こソ、神の仮の姿ダ……!」
この人たち、何言ってるの……!?
私が貴方達の神……!?
ゴツっと鈍い音がしたかと思うと
太宰さんが私に駆け寄ってきた。
殴り飛ばしたのか……
太宰さんが私に触れようと
手を伸ばした瞬間、私が張り付いていた
壁が突如として穴となり
吸い込まれてしまう。
「え……?」
太「!?」
「……嫌…、嫌!助けて!!!」
太「A!!!!!」
太宰さんが必死に手を伸ばしてくれる。
私も必死に手を伸ばす。
しかし、その努力も虚(ムナ)しく
指先が少し触れただけで、
私は暗闇へと引きずり込まれてしまった。
「そんな……嫌だよ…………」
(太宰さん……)
ゆっくりと遠のいていく意識の中、
太宰さんの事だけが頭に浮かんだ。
〜No side〜
Aが得体の知れない空洞に
引きずり込まれた直後、黒装束の3人は
不気味な笑い声を出す。
燗全「ケケケケケ……」
太「何が面白い」
ギロと睨(ニラ)む太宰。
壁に叩きつけられダウンしていた
敦と国木田も何が起こったのかを
理解した。
敦「Aを返せ」
燗3「返せませぬナ……我々の崇めるべき
神を我々の元へ……」
独「殺す……!」
国木田が銃口を向ける。
しかし、黒装束達はユラユラと
幻覚のだったかのように
消えてしまったのである。
不気味な笑い声と共に……
独「クソっ……」
敦「国木田さん、あそこに扉が!
今ならAを取り戻せます!」
国木田よりも早く扉へ駆け寄った太宰。
太宰が身の危険を顧みずドアノブを捻った。
すると巨大な爆発音と共に
ガラガラと天井が崩れ落ちたのである。
敦「うわぁぁっ!?」
瓦礫に呑み込まれた3人であったが
九死に一生を得、なんとか助かった。
そして空が見える天井から、ヘリコプターが
飛び去って行った…
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アミ - こちらこそありがとうございます!続き楽しみにしてます! (2020年3月29日 17時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチワイン( ・◇・)(プロフ) - アミさん» リクエスト、ご愛読ありがとうございます!完成までしばらくお待ちくださいね^^* (2020年3月29日 11時) (レス) id: 16c549f400 (このIDを非表示/違反報告)
アミ - リクエストがあってそれが太宰さんと夢主ちゃんが結婚して子供が出来た話が気になります!この話、すごく感動しました!更新頑張って下さい! (2020年3月29日 9時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチワイン( ・◇・)(プロフ) - しうさん» しうさん、コメントありがとうございます!とても励みになります!ご期待に添えるよう更新頑張ります!ぜひ、これからもよろしくお願い致しますね(*^^*) (2020年3月20日 9時) (レス) id: 16c549f400 (このIDを非表示/違反報告)
しう - え、好きです…(突然の告白)夢主ちゃん可愛すぎるし、キャラも凄い好きです…!太宰さんかっこよすぎて吐血しそうです…… 更新楽しみに待ってます! (2020年3月19日 1時) (レス) id: 0545beb8d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピーチワイン( ・◇・) | 作成日時:2020年3月15日 19時