朝焼け ページ26
｢……｣
太｢ぐぅ｣
なんなんだこの状況は
気が付いたら朝だった。
まぁ、まだ日の出前だが……
｢……何したんだっけ｣
私が寒さに身を震わせ、起き上がると
一糸まとわぬ姿の私と太宰さん。
(なんか記憶が無いな……)
しかし私が昨日異能力で作った寝床が
乱れていたり、お互いの格好から見て
大体察した。
｢ま、まじか……｣
自分の胸には紅い跡が付いている。
(……昨日胸を口に含まれてから記憶が無い…
ということは…)
私に掛かっていた太宰さんの上着を退け、
自分の下半身を見る。
(や、やってしまった……)
ベトベトになった太ももや
腰の痛みが、行為の激しさを物語っている。
太｢おはよ｣
｢うわぁぁぁ！？｣
太｢！？｣
｢だ、太宰さん……｣
太｢どうしたんだい？｣ﾆｺﾆｺ
｢もしや昨日の夜って…｣
太｢覚えてないのかい？私の腕の中で
乱れるAはとても可愛くて……｣
｢ダメぇええ！！それ以上
言わないで下さい！！///｣
太宰さんはニコニコとした笑みを崩さない。
一方私は頬を赤らめ、たじろぐばかり。
恥ずかしいったらありゃしない。
しかし、無意識に目が
太宰さんの身体の方へと向いてしまう。
(身体、引き締まってる……なんか悔しい)
太｢私の身体を見て何を思っているのか
知らないけれど……｣
｢なっ！｣
太｢Aの今の格好は私を
誘ってるようにしか見えn ｢わぁぁぁ！！///｣｣
｢太宰さん！コート借ります！！！！！｣
私はコートを羽織り、周囲に散らばっている
私の衣服を両手に抱えて、
まだ日が昇る前の地面を駆け抜けた。
……
｢こ、これで証拠隠滅……！｣
私が向かった先は渓谷に流れる小川。
そこで水浴びをし、
身体の汚れを落とした。
しかし、それにしても……
｢腰が痛いっ……！｣
腹部の内側から腰にかけて、ズキズキとした
痛みが消えることは無かった。
服を着終えて太宰さんの所に戻ろうと
踵を返した。
太｢A｣
｢え！？太宰さん！？｣
太｢ふふ｣
｢まさか着いてきてたんですか！？｣
太｢いや？たまたまだよ｣
絶対嘘だ。
｢……まぁいいです、これからどうしますか？｣
ため息混じりに聞く。
太｢大丈夫、心配いらないよ｣
｢え？｣
？｢Aーー！！、太宰さんー！！｣
この声って……！
東の方角からヘリコプターがやってきた。
｢敦！！！｣
敦｢迎えに来たよー！！！｣
渓谷に響く声は反響し、
朝焼けの空に溶けていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 134人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アミ - こちらこそありがとうございます!続き楽しみにしてます! (2020年3月29日 17時) (
レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチワイン( ・◇・)(プロフ) - アミさん» リクエスト、ご愛読ありがとうございます！完成までしばらくお待ちくださいね^^* (2020年3月29日 11時) (レス) id: 16c549f400 (このIDを非表示/違反報告)
アミ - リクエストがあってそれが太宰さんと夢主ちゃんが結婚して子供が出来た話が気になります!この話、すごく感動しました!更新頑張って下さい! (2020年3月29日 9時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチワイン( ・◇・)(プロフ) - しうさん» しうさん、コメントありがとうございます！とても励みになります！ご期待に添えるよう更新頑張ります！ぜひ、これからもよろしくお願い致しますね(*^^*) (2020年3月20日 9時) (レス) id: 16c549f400 (このIDを非表示/違反報告)
しう - え、好きです…（突然の告白）夢主ちゃん可愛すぎるし、キャラも凄い好きです…！太宰さんかっこよすぎて吐血しそうです…… 更新楽しみに待ってます！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: 0545beb8d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピーチワイン( ・◇・) | 作成日時：2020年3月15日 19時
