・ ページ42
最初は戸惑いがあったけど
次期ボスのお願いを断れる度胸もなく
渋々受け入れた訳だが・・
この女・・・・A、まじでやばい
話しかければ睨むし、無視するし
ユンギさんがいるときは受け答えはしてくれるけど態度が悪い
遠くにいるところを見かければ
部下にメンチ切ってるし
やばい時は喧嘩してるし
街を歩いてる時だって
『こっちみんなよてめーさっさと消えろ』
「こらA！！！初対面の人に向かって失礼だぞ！」
「私に話しかけてきたこいつが悪い」
「もう！！ヒョンからその性格治せって脅されてる僕の気持ちにもなってよ！」
『・・・ホソクのバーカ』
「言ったなこのクソアマ」
こんな調子でさ、まじで天真爛漫に育ちすぎなんだよ。Aは
『もーうざい。追いかけてこないでよ』
「そう言うわけにはいかないだろ！僕はAの教育係なんだから」
『いいよそういうの。ほっといて』
「いいのか？兄貴に嫌われても」
『・・・・う』
一緒に過ごすようになってわかったことがある
Aはユンギさんに弱い
彼を憧れの対象というか、心底信用してるって感じで
・・・・逆を言えば彼以外誰も信用していない感じ
誰もテリトリーに入れたがらない
Aがそんな性格だからか、彼女の周りにはユンギさん以外誰もいなかった
自信に満ち溢れていて
凛と背筋を伸ばして歩くその姿は、少しだけ寂しそうに見えてしまった
Aと一緒に過ごす時間が増えるというはユンギさんと過ごす時間も増えるということ
半年前までは考えられないことだった
今ではユンギさんの部屋というか
上のフロアにも顔パスで入れるし
上司にまで何故かホソクさんと呼ばれることも多くなった
YG「どうだ？あいつの教育係は」
HS「・・・・わがまますぎて手に負えないですよ・・なんて育て方したんですか」
YG「おーおー言うようになったなお前も」
意外にも緊張していた僕にたくさん話しかけてくれたのはユンギさんの方だった
やれ何でこの組織に入ったのかだの
今どんな仕事してるのかだの
最初こそ警戒していたものの、今では少しだけ信頼できる人間になっていた
・・・・・暗殺対象者であるのは変わりない、けど
何故か、兄のような気持ちで接してしまう自分に戸惑いを隠せなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 659人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃろすっこ(プロフ) - Blueさん» コメントありがとうございます！そんな！！たくさん読んでいただいてめちゃくちゃ嬉しいです！ (2022年12月30日 0時) (
レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - ちゃろすっこさんのお話すごく面白くて、family以外にもユンギさんと可愛い幽霊の女の子のお話とか、たくさん読ませていただきました。本当に面白くて儚げなところもあって大好きです。これからも応援してます✨ (2022年12月29日 21時) (レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろすっこ(プロフ) - akuneさん» コメントありがとうございます！導かれる！？それは嬉しすぎますぅぅ！！ (2022年12月7日 21時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
akune(プロフ) - 食い入るように導かれるようにこちらも読み始めてます！！このシリーズごちそうさま過ぎて困ります！大好きです！ (2022年11月23日 8時) (レス) @page7 id: 785498f7f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃろすっこ | 作成日時：2022年11月20日 2時
