昔のはなし【JK】 ページ5
「おーい！！ジョングク！！！酒はまだかッ！！」
「ま、まって・・・・すぐもってくるから」
「俺が言う前に動けよこの鈍間ァ！！」
))ガンっ
「っ・・・・・ごめんなさ」
「あー・・・あ、・・・・い、あは」
俺の家庭は最悪だった
アルコール依存症の父と
焦点も合わずに涎を垂らしてぼーっと立ってる母
酒と薬に溺れた両親
街を徘徊している母を強○してできた子が俺
普通の子供は
本当なら小学校高学年になる年で
この時間は学校に通っているはず
勉強嫌だななんて言って、お昼ご飯を食べて
放課後は友達と遊ぶ
「こらぁッ！！！待てこのクソガキッ！！！！」
店から酒を万引きしている俺とは正反対だった
「お前・・・取ってきたのこれだけか？」
「ご、ごめんなさ」
「もっと取ってこいよ！！なんでそんなこともできねぇんだよ！！」
だって
「お店の人が・・・・・困るから」
物を得るには対価がいる
学校をこっそりのぞいて、他の子が捨てた教科書を読んで学んだ
お店の人はお金がないと苦労をする
でも僕はお金を払えないから
「はっ・・・・・・・・真面目なんだな。お前
俺たちとは違うってか」
「・・・・」
違うよ
一緒にするな
人の皮を被った悪魔め
)))ガッ
「っう」
))ガンっ
「お前は俺たちとは違って真面目なやつだからさ
これくらい我慢できるよな。真面目だもんな」
”真面目”
「ほんっとにお前は取り柄がねぇなぁ
言うことも聞けない
弱虫
間抜け
能無し
でも真面目だもんなぁ
よかったなぁ真面目で
価値のないお前から真面目がなくなったらもう終わりだな」
”真面目”
こんな生活は俺が15になるまで続いた
天気のいい日だった
「・・・・ジョングク」
母が数年ぶりに俺の名を呼んだ
嬉しかった
片手で数えるくらいしか俺の名を呼んでない母が俺を見て
俺の名前を呼んだんだ
「どうして父さんを困らせるの？
どうして言うことが聞けないの
あんたは真面目すぎるんだよ
私たちとは大違い
私が産んだ子じゃないみたい
きっとそうだわ
見てるだけで虫唾が走る
もう
私たちの前から消えてくれれば良いのに」
プチンと何かが切れた音がした
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ちゃろすっこ(プロフ) - Blueさん» コメントありがとうございます！そんな！！たくさん読んでいただいてめちゃくちゃ嬉しいです！ (2022年12月30日 0時) (
レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - ちゃろすっこさんのお話すごく面白くて、family以外にもユンギさんと可愛い幽霊の女の子のお話とか、たくさん読ませていただきました。本当に面白くて儚げなところもあって大好きです。これからも応援してます✨ (2022年12月29日 21時) (レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃろすっこ(プロフ) - akuneさん» コメントありがとうございます！導かれる！？それは嬉しすぎますぅぅ！！ (2022年12月7日 21時) (レス) id: ba16a42c1e (このIDを非表示/違反報告)
akune(プロフ) - 食い入るように導かれるようにこちらも読み始めてます！！このシリーズごちそうさま過ぎて困ります！大好きです！ (2022年11月23日 8時) (レス) @page7 id: 785498f7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃろすっこ | 作成日時：2022年11月20日 2時
