惚れ薬飲ませてみた【TH】

まさかの展開 ページ6

さて、問題はここからだ。



今私は誰もいない教室で小さな小瓶と睨めっこしている





『・・・・どうやって飲んでもらう？』




テヒョン君と会話したのは結局あの飲み会が最後で

それからは会話するどころか目すら合ってない
私が一方的に見つめるだけ
・・・まあ学部が違うから仕方ないっちゃ仕方ないんだけど




流石にこの小瓶だけ渡しても警戒されるだけだよね




『良いしょっ・・・・と』


))キュポン



そっとガラスの小瓶を開ける

中の匂いを嗅いでみると少し、いや
かなり甘ったるい匂いがした



『・・・・案外ただの匂い付きの水だったりして』


ほら、い○はすみたいなさ？




それをロビーで買った水に入れてみる

紅茶の中にガムシロップが落ちていくようにゆらゆら沈んでいくことを確認すると
やはり水ではないのだなと悟った





さて、どうしよう





きっとテヒョン君はサッカーサークルで運動してるはずだし(ジミンに聞いた)

差し入れですって持って行こうかな
でも、いきなりこの前の飲み会でしか会ってないやつが

差し入れです♡なんて言ったら私だったら100％警戒するし
渡されたものなんて飲まない・・・よなぁ






『・・・・・はぁ。どうしよう』



「どうしたの？」







『っ！！！びっ』



いきなり後ろでハスキーな声が聞こえて
心臓というか体ごと飛び上がる感覚


それはきっとその声の正体が彼だから





『テヒョン・・・君』




扉に手をかけてこちらを見てくる
それだけでまるで何かの絵画のような美しさを感じる






なんで、ここに





「えーっと・・・・あ、確か、Aちゃん？だよね？」







『う、うん！』




どうしよう。名前覚えててくれた
嬉しすぎて禿げそう





それにしても



『なんでここに・・・？』




ここは主に私たち英語英文学学科が使ってる教室


経済学部の彼がどうしてここに





「あ、それがさ？先生がこっちの教室で授業するっていうから来たんだけど
普段使わないから忘れ物しちゃった」





そう言ってふわりと笑った彼に目が釘付けになる


本当にかっこいい・・・・好き





「Aちゃん？」



『あっ、いや！そうなんですね』



さっきからドキドキしすぎて挙動不審な私に私自身がだんだんイライラしてくる


もっと普通に喋れよ！！！





すると、ふっと急に静かになったテヒョン君


パッと顔を上げて彼をみると
目の前のペットボトルを見つめていた

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