紅一点、ちょっとクールでかなり沼。３【Snow Man】

ないしょの癖（×白） ページ37

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前の個人のお仕事からグループ仕事の現場に直接移動したら、少し早く着いたみたいで楽屋にはまだ誰も来ていなかった。


静かだな…と思いつつ、暖かい楽屋の中でしばらくくつろいでいると、










ラ「いちばんのり〜…じゃ、ない！」

「ラウ…おつかれ。笑」










ラウが入って来て早々、ソファに座る私を見て驚愕の表情を浮かべた。










ラ「Aちゃん〜！早いね」

「うん、前のがちょっと早く終わって」

ラ「あーそういうことかぁ、おつかれさまだね、」










話しながら荷物を置き、ソファまでやって来て、私の横に座るかと思ったら…

私の正面で立ち止まった。










「…ん？」

ラ「ん？」










見上げる私が首を傾げると、ラウも同じ方向に首を傾げる。










「座らないの…？」

ラ「ううん、座るから、Aちゃん立って？」

「え？」










私の方に両手を伸ばして、握るように促す。

その手を取ったら、引っ張り上げられるように立たされた。


…で、私が座ってた位置に今度はラウが座る。










ラ「はい。」

「……どういうこと？」

ラ「いや、ここ。座ってください。」










そんなきゅるっきゅるの瞳で、膝の上をぽんぽんされても。

…しかも顔笑っちゃってるし。










ラ「はやくぅ〜〜Aちゃん！笑」

「…んもー…」










でも、ラウにそう言われちゃったら、その通りにしてあげたくなっちゃう。

…いや、私も何だかんだでそうやって言われるのが嬉しいからなんだけど。


ラウの膝の上に座ると、たちまち腕が巻きついて抱き締められる。

それはもうクッションの如く。










ラ「わぁぁ〜♡かーわいい〜」

「ん…もう、いつも通りだって」

ラ「そうだね、いつも通り、結局素直に抱き着かれてくれるのがかわいい♡」

「……出た、いじわる…」

ラ「意地悪じゃないでしょ、笑」










後ろからすりすり、「Aちゃんあったかい♡」なんて。


外から来たばかりの少しひんやりした空気が、徐々に溶けていく。





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