だてのきの安定（過去編） ページ33
(Side-赤)
2015年。
楠AのSnow Man加入が発表されてから、初のパフォーマンスの機会。
初めて7人で出演する、少年倶楽部の収録だった。
新生Snow Manとして、お客さんの前で歌って踊る、先輩の曲。
見てくれている方の反応もダイレクトに伝わる、Aにとってはある意味…プレッシャーでしかない、不安の大きい舞台だったと思う。
ステージに出て、客席から聞こえてくるのは黄色い声援なのか、ネガティブな悲鳴なのか…はたまたその両方か。
分からない内に曲が始まり、そして終わった。
宮「………A…」
その背中に向けて呟いた名前は、頑なに外そうとしない彼女のイヤモニに跳ね返り、床に落ちた。
.
「やっぱり楠Aって凄いな…」
「見たか？あの客席の反応…完全に圧倒されてた」
「他のジュニアもな」
「さすが、ソロでやってた奴はオーラが違うわ」
パフォーマンス終わり、舞台袖にはけていくと、あちこちから聞こえてくるそんな声。
スタッフさんも、ジュニアも、先輩も…
皆注目していたのか、彼女を見て、その圧倒的なパフォーマンス力に感嘆していた。
…確かに、凄かった。
曲がかかった途端、会場中の空気を支配するような強いオーラ、眼差し。
歌やダンスの実力はもちろん、それ以上の何かをAは纏っていた。
メンバー達も、そんな彼女の実力や才能に感心するしかなかった。
深「A…お前、やっぱりすげぇわ。」
岩「……Aいないけど？」
深「えっ嘘でしょ」
阿「何か…ステージはけたらすぐどっか行っちゃった」
深「えぇ？着替えかな？」
宮「…」
…でも、俺は。
俺は何故だか、不安が止まらなかった。
他を寄せつけないほどの強い光を放った彼女の…その影に。
ずっとどこかで、危うさを感じていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2306人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» わ〜ありがとうございます(´˘`*)♡ そうだったんですね！楽しんでいただけて良かったです！.ˬ.)" (2022年11月21日 21時) (
レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - ぴんくさん担なので終始口元ニヤニヤで読んでしまいました！黒葡萄さんが書かれるメンバーさん毎回本当に可愛いですね♡更新ありがとうございます(*^^*) (2022年11月21日 1時) (レス) id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» いつもありがとうございます(ˊ˘ˋ*)♡ 毎回そうして伝えてくださって、本当に嬉しくてありがたい限りです！今後も楽しんでお読み頂けたら幸いです¨̮⃝ (2022年11月14日 20時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんころがり(プロフ) - めめのドラマを観て泣いて、めめに慰めてもらう。全めぐろ担の夢ですね(*^^*)今回の更新も楽しく読ませていただきました。ありがとうございます♪好きなものは好きー！って伝えたい派なのでコメントしつこかったらすみませんm(__)m (2022年11月14日 2時) (レス) @page46 id: 2f2c4b7be0 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - にゃんころがりさん» こちらこそコメントありがとうございます！キュンキュンしていただけて本望です！笑、いつも本当にありがとうございます☺️ (2022年11月7日 23時) (レス) id: 9de473efb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒葡萄
| 作成日時：2022年10月16日 16時
