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サクセン ページ15

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〈Tadayoshi side〉






錦戸…いや、亮ちゃんと、

ひとまず協力して、Aのことを探る。



マルちゃんも一緒に加わって。



…本当、訳分らんよな。



ついこないだまで

Aの一番近くにいた元カレと、

Aに想いを伝えて今も一途な男。



…そして、Aのことが好きなくせに、

その気持ちをひた隠しにして

タチの悪い男友達の位置を続ける俺。



この中で一番惨めなの、俺やん。



ほんまダサい。



言ってしまえば恋敵のはずの二人に

手を貸してもらってまで、

Aのこと探ろうとしてる。



あんなに、近くにおったのに。



いつでも伝えられる距離にいた時は何も話せず、

遠くに行ってしまった途端

必死になって感情が抑えられなくなる。



チャンスを見送り続けた罰が当たったんやな。



それでも、ごめん。



やっぱり諦めきれへん。



また引き戻して、絶対俺と一緒に笑い合わせてやる。



自分勝手な願いやけど…



また、友達としてでええから。






安「…亮が分かることはそれぐらい?」



錦「やな。後は見当もつかへん」






…男四人が集まって、女一人のための作戦会議中。



改めて亮ちゃんが知ってる情報をまとめるけど、

今のところ俺が分かる程度の情報と合わせても

あまり進展はない。






安「そっかぁ、俺も色々聞いてはみたんやけど、

結局Aちゃんが花火の後

どこで誰と会ってたのかは

皆知らんっぽかったしなぁ。

それから、文化祭明けに欠席した理由も

まだはっきりしてへん…」



丸「急に黒髪になってた詳しい理由もっ」



錦「お前、Aの追っかけやから

分かるんやないん?」



丸「えっ追っかけ?僕追っかけ?

うれし〜〜Aちゃんの追っかけなんて」



大「ええから何か知ってること無いん?」



丸「な〜んも分からん!」



錦「マジで何なんこの男…」



安「Aちゃんに唯一

付き合う前にフラれた男やで…」



丸「えへへ…Aちゃんの唯一かぁ…」



大「何でもええんかお前」






恐らく校内の人間関係を一番把握してるであろう

ヤスも分からず、

ずっとAを見てるはずのマルもこんな感じやから、

A自身が誰にも言ってない可能性が高い。



…となると、Aから誰かに話すのを待つしかない。



もし仮に、Aが話すとすれば…






大「…あ、すばる君」



渋「…え、お前ら何で…」



安「そうか!しぶやんなら…!」



渋「え…?」



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作者名:黒葡萄 | 作成日時:2020年2月7日 16時

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