アノフタリ ページ1
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〈Tadayoshi side〉
安「文化祭やー!!」
そして迎えてしまった、文化祭当日。
俺の隣にいるのは…
丸「一緒に楽しもうなっ♡」
大「なんでお前がおんねん」
…A、なわけもなく、
かといって別の女の子でもなく。
まさかのマル。
いやせめてヤスやろ。(?)
すばるくんは、文化祭でも呑気に遅刻みたいやし。
丸「失礼なやっちゃなぁ。
俺はお前が寂しそうにしてるって聞いたから
少しでも一緒におってあげようと…」
大「ヤス、マルに変なこと言うな」
安「え、俺?笑」
だってほんまに寂しそうやったんやもーん、って
ふわふわ笑う。
まぁ確かに
Aと一緒におられへんってなってから、
正直ちょっと楽しみじゃなくなってたとこは
あるけど。
ていうか…
大「それやったらお前も一緒やんけ」
丸「へ?何が?」
大「お前もどうせAと回られへんからって
ここにおるんやろ」
丸「はぁ?違いますぅ〜!
Aちゃんには彼氏がおるから無理やけど
かと言って他の女の子と回るのは
Aちゃん好きとして許されへんから
友達と回ろうとしたらみんな普通に彼女と回るから
って断られてここに辿り着いたですぅ〜!」
大「長い長い。息継ぎどうなってんねん」
そんで思ったより複雑な経緯やったわ。←
別に、マルやってほんまは
女の子に声掛けられるくらいされてんのに、
Aが好きなばっかりに断って。
そうやなかったら、普通に彼女くらい作れんのに。
ほんまアホやわこの男。
…そして、俺も。
安「まぁ文化祭といえば!
色んなとこでカップルが生まれまくる
大チャンスやから!」
丸「おっ、ゴシップ狙いですか安田さ〜ん?」
大「抜かりないなぁ」
…新しいカップルとか、それよりも。
俺は、あの二人が気になって、
文化祭どころやないねんけど。
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作者名:黒葡萄 | 作成日時:2020年2月7日 16時