二番目の季節【青･黄】 (ページ20)

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「まっ、て…」

岩「もう待てない、これ以上」

「……照に、こんな……はずかしい、」

岩「なんで？きれいだよ、…好きだよ、俺」

身体中にキスの雨が降り注ぐ。

唇が触れたところから、熱を帯びていく。

安心させるみたいに。あやすみたいに。

照はしっかりとした温もりを持って私に触れた。

片時も離れないように、優しく包み続けた。

照の肌がくっつく度に、鼓動が高鳴る。

どんどんカッコよく見えてくる。

じゅわりと好きが滲んでいく。

燻る胸の奥から吐き出すように息を漏らすと、照の顔がキュッと切なく歪んだ。

岩「A…」

「ん、」

岩「…大好きだから」

「うん…」

何度言えば気が済むのだろう。

だけど言葉は思ったより強烈な効き目で、私の脳に染み込んでいく。

好かれている、愛されている、その自覚にひたひたに浸された。

甘い思いが、今はちょうどいいほどに。

真夏の夜は、案外さらりと風を通した。

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"…何もかも翔太に先越されてる、それがムカつく"

"ムカつくし、…さみしい"

"だって、ハグも、キスも……"

"でも"

"…好きって言ってくれたのは、照が初めてだよ"

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