もう一回 ページ20
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「…すみません遅れましたっ」
安「全然大丈夫やでー」
錦「お疲れ様」
辿り着いたのは、この前の駅前の広場。
私の背中には…ギターのケース。
バイト終わりでやって来ると、
章ちゃん先輩と亮先輩はとっくに集まって
準備をしていた。
ゴールデンウィーク目前、
忠義先輩に会うのはまだ先。
そんな今日は、二人に加わって
何と一緒に演奏することになっています。
安「バイト大変やった？」
「あー…
もう少し早く上がれる予定だったんですけど…」
錦「忙しそうやな」
「まぁそうですね、笑」
人手足りないからって
引き延ばされたんですけどね。
店長め…。←
そんな話をしながら、
荷物と背負っていたギターを下ろす。
…久しぶりに持ち歩いたから、若干肩痛いかも。
安「…あ、それってもしかして、」
「はい…貰ったやつ、です」
錦「え、ほんまや」
ケースを開いてギターを取り出すと、
先輩達の目を引いた。
昨日久しぶりに引っ張り出して、
狂った弦を一つずつ丁寧にチューニングしたそれ。
もう一年以上も触れていなかったのに、
手にした瞬間馴染んだ感覚。
まるで不思議な力が宿っているような…
すばる先輩から貰ったギター。
錦「それ確か、
ゴールデンウィークに貰ってたよな」
安「あー！あの皆で遊びに行った時か！」
錦「三人の寮に行きたいとか言うて、笑」
「そう…でしたね 笑」
…そうか、ちょうど三年前か、あれ。
ストラップを肩へ掛けて、しみじみ。
…と、そこであることに気付く。
「…あ」
安「え？」
「あの…これ、エレキ…」
「「あ」」
もちろんアンプなどどこにもなく。
せっかく合わせた音も、聞こえるわけが無い。
安「…ごめん、
俺らアコギやから何も考えてなかった…」
錦「俺も全くそこまで気回らんかった…」
あ…って顔して申し訳なさそうにする二人。
「…ふっ、ふふふ…笑」
安「…え、わ、笑ってる…！？」
錦「ちょ、疲れてんか？」
…だってもう、何か可笑しくて。
「私も、なーんにも考えてなかったです、笑」
…何でこんなに楽しいんだろう？
錦「…俺ら、めっちゃアホやな。」
安「否定出来んわ 笑」
「やっぱ私歌だけにします 笑」
そんなもんだよね始まりって。
そういえばこんな緩い空気、久々に吸ったな。
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黒葡萄(プロフ) - ゆっちさん» ありがとうございます！とても嬉しいお言葉です…。今まで以上に書くのが遅くなってきているので、頑張ります笑 (2018年8月9日 10時) (
レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち - 本当にこの作品がめっちゃ好きです！最近そんな更新されてないので更新しちゃってください！これからも応援してます！ (2018年8月9日 8時) (レス) id: 97646d7482 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - おおおいさん» ありがとうございます！！ (2018年8月4日 5時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
おおおい - この作品の更新があるたびに一人で「おぉ、、、、、!」(いやっふぅ〜!!!)←心の中でさけんでます(((続きが気になるぅ! (2018年8月3日 21時) (レス) id: b4b5488299 (このIDを非表示/違反報告)
黒葡萄(プロフ) - 春歌さん» ありがとうございます！ (2018年7月30日 18時) (レス) id: b14b83fbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒葡萄
| 作成日時：2018年7月4日 18時
