Contrary Love 2 [Alan]

no.95 ページ45

亜嵐side







今の俺は最高潮に幸せ

やっと、やっと気持ちが伝わって





…まさか、Aちゃんが俺のこと好きだなんて
思ってもなかったから









『お疲れ様でーす』








今日の仕事を、きちんと終えて

2人手を繋いで歩くストリート







ずっと手を離さずに、電車に乗って





…バカップルぽく見えんのかな






なんてちょっと調子乗ってたのに


なぜか、ずーっと黙ったままAの最寄り駅









｢ねえ、A。なんで黙っちゃうの｣


A｢だって、緊張するじゃん｣


｢えー、話そうよ。｣


A｢いいよね。、、あら、んは慣れてて｣


｢慣れてるわけねーじゃん｣


A｢嘘だ。｣








馬鹿なのかな

慣れてるわけないじゃん。
特に、Aなんて








今にも心臓飛び出そうなのに

亜嵐て、呼ばれるだけでやばいのに






A｢だって、今までたくさん付き合ってきたでしょ？
私ばっかり、ドキドキするもん｣



｢それは、ごめん。
けど、Aになるとほんとに余裕ない

俺だって、すっごいドキドキしてる｣



A｢ほんと？｣



｢ほんとだよ。、ほら。｣




A手をとって、俺の胸に当ててあげれば




A｢一緒だ。へへ。嬉しい｣


｢…っ。ほんとに、ずるいよね｣


A｢なにが？｣


｢無意識が一番タチ悪いから｣


A｢…、、だって、一緒なの、嬉しいじゃん｣


｢っふふ。
あーもう可愛い。好き。｣


A｢…ばーか｣






ほんとに可愛すぎてどうしようか

抱きしめるだけじゃ足んないわ





・





A｢家ついちゃった｣





早いな。もっと遠かった気がするのに


そのまま、分かれるの寂しくて




｢A｣


A｢ちょっと、、ここ外｣


｢いいじゃん、くっつきたい｣





なんて抱きしめちゃったり





｢Aこっち向いて｣


A｢え？｣


｢ううん。また明日ね｣






チュっ。て

そう言ってキスした
優しく、大事に。


大好きだよって気持ちを込めて








A｢…ばか。｣


｢ふふっ。可愛い｣







ほんとに、こんな幸せないってぐらい






・





恥ずかしくて抱きついてきちゃうA




あんなに強気で冷たかったのに

そんな面影、今のAからは感じられない






あの、冷たさも悪くは無いけど

やっぱり、素直なAが好き









素直で、照れちゃって、頬をピンクに染めながらしょっちゅう"ばか"って言ってくるAが。

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