Contrary Love 2 [Alan]

no.93 ページ43

好きってたくさん言われて








白濱亜嵐の、呂律が周り切ってないような

とてもカッコイイとは言えないような話し方で








だけど、全身に響いて

恥ずかしいよばか。









前からギューってされて







嬉しくて

こんなの、初めてだけで









白濱亜嵐は、慣れてるかもしれないけど









そんなのどうだっていいの。
私に、ちゃんと好きって言ってくれたから。









私も大好きだって。腰に手を回せば、また強くなる腕









…幸せ。









少しだけ腕が緩められて、
今までなかった隙間に風が通ると少し寂しくて









不思議に思ってると




視線がぶつかる。









真剣すぎるその瞳に惹き付けられた

恥ずかしいけど、いつらせなくて



そのまま、言葉を待った。









亜嵐｢…俺と付き合ってください｣





そんなの決まってるよ








…この時を、待ち望んでたかのように出てくる涙も


今までで一番いい涙かも





｢はい。よろしくお願いします｣









そうしたら、クシャって
今までにないぐらいの笑顔で笑って








わしゃわしゃーって髪の毛ぐしゃぐしゃにしてきたけど、


また、ギューってしてくれる。









…いまの、キュンてきた









亜嵐｢大好き｣


｢…私も｣


亜嵐｢…っっずるすぎるんだよ｣









照れちゃってる白濱亜嵐もいいかも。

…幸せってこういうことを言うんだね。








・







・









沢山いろんな人に迷惑かけて、


自分を隠して









そんな時に現れた白濱亜嵐は









すっごいムカつくし
大っ嫌いだったけど








今はね、









大好き



大好きで、大好きでどうしようもないの

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